久々の「水戸街道を歩く」の続きは、国道6号をわたって小金宿に
入ったところ。
その角の大きな屋敷の奥さんがちょうど帰って来たので、見どころ
を聞いてみる。やはり本陣跡と旅籠跡といい、旅籠跡はすぐ先とも。
大きな庭石などを褒めてこの家の歴史を訪ねると、江戸の終わり頃
からこの地に住むという。
そのすぐ先の旅籠跡の前に工事中のお寺さんがある。今は真言宗の
一月寺だが「虚無僧寺一月寺跡」の標柱が道端に立つ。
普化(フケ)宗は鎌倉時代に中国から伝わり、尺八を吹きながら托鉢を
して回る虚無僧姿で有名。江戸時代は幕府から特権を与えられ全国を
回ったため虚無僧は「隠密」とも言われた。
このため江戸幕府との繋がりを嫌った明治政府により廃宗となった。
普化宗の二大寺である武州幸手の鈴法寺は廃寺となったが、ここの
一月寺は日蓮宗、真言宗と改宗して残っている。
この先に鈴木家の旅籠「玉屋」跡が江戸後期の佇まいを残して建つ。
小金宿では、この鈴木家の他に月見里、綿貫、湯浅、芦田、安蒜、大熊
の各家が役職についていて、今も家名が残ると口碑にある。
ここまでは順調だったが、本陣跡が見つからない。「京屋跡の路地
を少し入ったところ」の京屋跡が分からなくては探しようもない。
通りを歩く年配者に聞くが三者三通りの答え。三人目の「大きな門
の前の路地」が決め手になり何とか発見。門構え以外は本陣の面影
はないが、標柱脇に大塚家の本陣「井筒屋」跡とある。
本陣探しで二往復した小金宿の通り、ご褒美はこの白梅と鶯、
とはいかずメジロ。
小金宿の終わり近くの東漸寺に寄ってみる。街中でも奥行きの
深い寺である。浄土宗関東十八壇林の一つと聞けば納得である。
本堂前、夕陽に透ける紅梅が今日の疲れを癒してくれるが、更に
癒されるものを戻りの参道脇に見つける。
小金宿の終わりは常磐線北小金駅近く。正面は北小金駅経由で
本土寺に向かう道。水戸街道は120度曲がり柏へと向かう。その角
に立つ水戸街道標。
振り返ると小金宿の立派な口碑。江戸幕府の軍馬牧場である
小金牧の中心、更に縄文時代より集落があった地と書かれる。
次回は柏経由で我孫子宿へと向かう。











