術後CTの結果説明と、2ndクール開始のための診察を受けに行った。
化学療法担当だったM先生は転勤してしまったので、2ndクールからは主治医のO先生が引き継ぐことになっていた。
(M先生面白かったのにな、、残念!)
いつものように冷静沈着なO先生は、まず1クール目の様子を聞いて、顔色一つ変えずに切り出した。
「CTなんですけどね、腹部大動脈リンパ節が12㍉で、術前より腫れていますので、来週PETを撮ってもらいましょう」
「え!再発ですか!」
まさかの、まさかの展開だった。
ステージⅢの術後再発率は知っているし、再発しないと盲信してたわけではないけど、あまりにも早すぎて(術後2ヶ月半!!)全く想定していない展開だった。
「分かりませんねぇ、CTだけじゃ。PETでハッキリさせましょう。ですので、2クール目はひとまず開始しますが、次回PETの結果説明の日までの処方にしておきます」
と。
血の気が引いたし、もう絶望だった。あぁ、やっぱり再発するんだな。どうしてこのリンパは手術で郭清してくれなかったのか。まぁそんなことは後の祭りだし、どちらにしても時間の問題でいずれあちこち飛んでしまうのか。。
あれだけ頑張ったのに。K先生は「これで再発したら僕はショックです」って言ってたのに。
涙がどんどん溢れて止まらない。
大きい手術を2回もしたのに。SOXだって頑張ったのに。
もちろん再発と決まったわけではなかったけど、火のないところに煙は立たないし、術前のCTで腫れてなかったのが何故今理由もなく腫れる?
画像はこちら。
○部分がそうらしい。
PETは5日後、結果説明は1週間後だった。
その日から、ひたすら検索魔になった。
まずブログで、CTでリンパが腫れていたけど再発転移ではなかった人を探しまくった。
ブロガーさんの中には同じような境遇で転移じゃなかった人が一人だけ見つかった。
文献でも、『CT』『リンパ』『サイズ』『PET』『FDG集積』で検索しまくった。
『CTのサイズだけではリンパ転移は判明しない』『PETで光っていたけど病理に出したら陰性だった』等の報告もチラホラあったけど、
結局だいたいが『CTで1㌢超えていたら転移とみなす』だった。
『術後3ヶ月以内の再発は何%か』とか『リンパ節の大きさが●㌢ならそのうち●%が転移』とか、他の癌の人はどうだった、、とか
毎日毎日毎日毎日気が狂ったように検索し、検索した後は「いくら検索したところでどれが夫に当てはまるか分からないんだし、現実は変わらない」と虚しくなる、を繰り返した。
夜子どもたちを寝かしつけたあと、「あんなに頑張ったのにね」と夫と2人で泣いた。
もちろんまだ結果が出たわけではないけど、ポジティブな結果になる可能性があまりに低すぎて、毎日絶望的な気分だった。
考えてもしょうがないけど、考えないわけにはいかないし、逃げたいけど、逃げることもできない。
5日後、PETを撮りに病院へ一緒に行った。
今まで診察がなくて検査だけの時は、私は仕事へ行って、義父に送迎をお願いしていたけど、今回は一緒にいたかったので付き添った。
辛いことは全部一緒に分かち合いたかった。
PETの待ち時間に、私は近くの神社に行って、普段は全く信じない神様にお願いした。
夫は「光らない光らない!」と念じながら機械に入ったらしい。
たった1週間だったけど、本当にツラいツラい1週間だった。