思い出です。
当時、チャールズ皇太子とダイアナ妃が来日し、
都内でパレードを行うということで、
日本中が大騒ぎ!
ちょうど渋谷のビル前を通るので、社員達は大喜び。
ビルから見れるね!って。
数日後、「警察の方がお見えです」と。
ダイアナ妃を狙ったテロリストから脅迫状が日本政府に届いた。
それで、数日、休業して欲しい。
お断りしました。
仕事の予定がぎっしりと入っていました。
それから、たびたび、警察官が説得に来ます。
新宿オフィスにいる社長に「どうしましょう」と尋ねても、
相手にされず。
警察の本気度が高まります。
「ここのビルは立地が良く、スナイパーが潜む可能性がある。
もう、とっくに潜んでいるかもしれませんよ」と脅されるかのように。
また、お断りしました。
とうとう最後の切り札は、
「テロリストからの脅迫状のコピーを持参」
血の海、皆殺しなど、写真付きの脅迫状、初めて見ました。
カラーの本物だったら、失神する人が出そうなほどの迫力!
焦った。
怖い。
ビル内をパトロールもしました。
「どなたか、おられますか〜」
ドッキドキです。
さて、パレード当日、緊張マックス。
道路封鎖30分前。
ビルから渋谷の様子を見て、どんどん集まる群衆。
異様なほどの熱気。
大勢の警察官配置で、緊迫感が伝わって来ます。
無理だ!
「10分で荷物まとめて!
ここを出て、タクシー3台に分乗して新宿に逃げる!急げ」
荷物を抱え、新宿に着いた私たち渋谷オフィスの一行。
新宿はパレードとは無縁で穏やかでした。
「今日はここでお世話になります」と言った私に、
社長は一言、「弱虫」
その後、社長はまた、新しい事業に取り組み始めたようで、
会社にほとんど来ず、私は責任を任されました。
新宿、渋谷、
そして、地方まで統括する「責任者」になりました。
中国人が好きな金魚は、こんな風に頭が大きくて、ぷっくり。
「金運上昇!」と言う感じですね!