バーチャルな世界も益々、現実感を増すようになっている中、当たり前かもしれないが経験する豊かさをより感じる今日この頃です。

2023年が幕を開けてしばらくしてのこと。

「今年の抱負は何ですか？」と問われて、返答に詰まった。「あらっ、考えてない！」

ここ数年、私の人生の目標は、変わりなく明確にあり、改めてここで抱負を語る必要もないと思いつつ、折角なので、その目標に繋がる今年の特別な志しを掲げてみたくなった。

「未経験なことを経験していくです」

人道に反したことは論外ですが、大凡同じ分野を巡り歩いてきた私には、この抱負は心躍るチャレンジと思っている。

親には、「見張ってないと何をするのか…」と心配のプレゼントを贈り続け、周りの人には、「奇想天外な発想で怖い」と緊張のプレゼントを贈り続け、向こう見ずな性格なのは熟知しているが、それでも敢えてこの抱負にこだわりたいと思っている。そして、この抱負には、"質を問う"関所を造った。常にその関所で検問する負荷も考えたという訳である。

無意識に歩いているいつもの通り道でさえ、この抱負を心に浮かべると、小さな未経験な嬉しい瞬間に出会えるのだから、心躍らずにはいられない。

飛び込んでくる千差万別の情報が、この抱負の言の葉により、瞬く間に関所で検問されながら私を触発しては、退化し始めていた我が心身の受容器が嬉しく再起動し始めるのだろう。

さて、2023年はどんな経験を積み、どんな景色を見ていくのだろう。

楽しみ。楽しみ。

2023.1.21

未経験なことを経験する