>特例法には性別変更の要件として、生殖能力をなくす手術を事実上求める規定と、変更後の性器に似た外観を持つことを求める規定がある。最高裁は生殖能力要件を違憲とした一方、外観要件については判断を見送り、高裁段階に差し戻した。
谷合氏は記者団に「高裁判断がいつ出てもおかしくない」と述べた。7月中旬までに法改正に向けた党見解を表明する考えも明らかにした
要するに、性別変更に手術は必要ないと?
しかし、そもそも、おかしな話だと思いますね。性別変更を願う人々の思いをかなえたのが、性同一性障害特例法だったのではないかと思いますが。
それができるまでの数十年間、性別の変更など考えられないことでした。海外へ行って性転換手術を(自費で?)受ける人がありましたが、それをしても、日本では戸籍上の性別は変えられなかったのです。この法律ができた時、カルーセル麻紀さんの喜びの声が報じられたものです。
性別を変えたいと思う人は、生殖能力があることが苦痛ですらあったと聞きます。特に、体が女性の場合、生理が来るたびに、体の性を思い知らされ、苦悶したと。そういうこともマスコミは言っていましたね。
特例法ができて、性別適合手術にも健康保険が適用されるようになったわけです。
振り返れば、今日(こんにち)のありようこそが、トランスジェンダーの人々の願いをかなえてきたものと言えると思います。その間に、どれほどの時間と労力が費やされたことか。
手術要件は不要とする判決は、これまでの歩みを完全に否定するものであります。このようなことが許されていいものでしょうか。
当事者の思いにほんとうに応えているのでしょうか??
それではまた。
(PS)次の衆院選では、裁判官の国民審査にも積極的に参加しましょう(バツを書いて投票を)!