はい、私も20代後半から30代前半にかけて地元の消防団に9年間入ったことがあります。

 

>特別職の地方公務員

 

そんな認識を持っていた団員は皆無でしょう。みんな、村付き合いだと思ってやっていたのです。あ、私が住む集落では、村(自治会)の役員選挙で消防団が開票作業などのお手伝いもしていましたね。

 

なぜ、特別公務員という自覚がないのかと言うと、自治体から支給される報酬が全部消防団に入ってしまうからです。本来は、団員一人ひとりに渡すべきものなんですが、それをせず、飲食費にあてたわけです。「消防」と言えば酒でしたからね(笑)。あ、もちろん、団員も了解の上でね。そのおかげで会費を取られずに済んだのです。

 

一番しんどかったのは「ポンプ操法」ですね。実際に消火活動をして(放水をして)、火の代わりに立てた数十メートル先の的にいかに早く当てるかを競うのです。隊員の機敏な動作や、ホースなどの機械器具の操作の正確さなども採点されました。そして、その大会の前に、何日もきびしい練習があったのです。日数や時間は、団によって違いますが、全国大会まで進むような強豪は、1年の半分ぐらいの期間をかけるところもありましたね。全国1位になるような団は、1年中練習をやっているのではないでしょうか(笑)。まあ、今はそれもいい思い出ですけどね。30代の青春でした(笑)

 

 

さて、今の若者にすれば、「消防署があるじゃん!?」てなもんですよ。それは私も思いました。まあ、田舎では広大な地域に消防署が一つしかないという実態もありました。山奥の集落だと、消防車がかけつけた頃には家が丸焼けという心配もありましたので、各集落に消防団が結成されたのです。必然性がありましたね。

 

しかし、昔のやり方ですと、自分のようにお酒の飲めない者にはつらい時間でしたし、多くの自由時間がなくなります。若い人が入りたがらないのも無理はない話です。ですから「災害時だけOK」は名案だと思いますね。一時(いっとき)のボランティア感覚でできるのがいいと思います。

 

それではまた。