この案はだめですね。

 

>自治体に対しては、休日指導も希望する教員がスポーツ団体と個別に契約して報酬を受け取れるような規定の整備を求める。

 

顧問の"タダ働き"をなくすということでは前進とも言えます。正確に言うと、兵庫県の公立中学校では、休日に部活の指導をした場合、1日につき1200円だけ特殊勤務手当が支給されました。まあ、昼めし代と言ったところですね。それは十数年前の金額ですので、今はいくらになっているかはわかりません。

 

しかし、別に報酬を得るとなれば、指導がさらに過熱することも予想されます。今まで以上に顧問は「試合に勝たなくてはならない」という気持ちが強くなることでしょう。そもそも、それが問題なんですから。

 

でも、ある知り合いの先生に聞いた話ですが、「試合に勝ちたいと思うからこそ、休日返上で指導に打ち込める。そういう思いがなければ、部活の指導なんてしんどいだけでやってられない」と、その方はおっしゃっていました。

 

おそらく、この案が実現したとしても、指導者が2人(平日と休日で異なる)というこことにはならないでしょう。顧問がそのまま外部指導者を兼ねるだけのことで。教師の過労が減ることはないであろうと思います。

 

やはり、平日も、外部の人間が指導するようにすべきです。小学生まではスポーツ少年団がありますが、それを中学生以上にも拡大するということです。平日の指導者確保が困難であれば、平日は部活をなしにするという手もありますね。

 

以上です。

それではまた。