驚異のDNA | 『新・記録03』~そこに何かがある限り~

驚異のDNA

 特に普段通りのクリスマスを終えた今日この頃。

 やたらと寒くなったが皆さまにおかれてはいかがお過ごしだろうか。


 さて、生まれた時は両親のどっちに似ているのかさっぱりわからなかったうちのであるが、最近では母親であるうちのウリ二つになってきた。

 先だっても、近所のおばさんに「この子はお母ちゃんの顔(妹の顔)さえ知ってたら、町内のどこにいても連れてきてもらえるね」と笑われていたほどだ。

 ちなみにこのセリフは、妹が幼いころ、「お母ちゃんの顔→お父ちゃんの顔」という以外まったくおなじことを言われていた。

 ジン家のDNAはけっこう頑固なようだよ。


 ところでそんなには、かつて自分の下唇を吸うという癖があった。

 おかんやおばあやおばさんたちから、「出っ歯になるからやめなさい」と再三言われたにも関わらず、その癖を改めないどころか毎日続けていた結果、彼女は現在会社で課長と部長「出っ歯」と呼ばれている。

 そしていま。

 だれも教えた覚えもないのにもまたその癖を身につけている!

 どこまでお母ちゃんに似るつもりなのだ、!?

 おそるべしDNA

 おかんも驚くというより呆れ果てていた。


 一見すると非常にかわいいありさまなのだが、このままだと、せっかく白皙の美しい肌を持つ美少年→美青年に育つはずのも、課長や部長に「出っ歯」と呼ばれる未来に陥りかねない。



 目指そう――脱、母親似。