タフガイ | 『新・記録03』~そこに何かがある限り~

タフガイ

 さて、あいかわらず天使のようにかわいらしいであるが、この間、妹夫婦九州旅行に置いていかれていた

 これだけ書くと非常に冷酷な仕打ちのように感じられるかもしれないが、はまだ生後十カ月ぐらいである。右も左もよく理解してないのに、九州などへ旅行に連れていかれても、本人は楽しくもなんともないのだ。

 そして妹夫婦にしてみたところで、赤ん坊がいっしょだと、やれ寝たか起きたか、おしめかミルクかと気が休まらないので、これまた楽しむどころではない。

 このうえ、幼いが風邪でもひろってきたらバカらしいだけだ。

 そもそも、旅行中にが預けられるところは、平日はほぼ毎日昼のあいだ預けられているうちの両親のところなのだ。もちろんおかんが専属で面倒を見てくれるので、にとってはおなじみの快適なセカンドハウスで、「お昼にいるおうちに夜になってもいる」というていどの認識が、あるかどうかすらわからない。すごいよ、のおかんへのなつき方。わたくしが抱っこしていても、ばあちゃん(おかん)が部屋を出入りするときは確実にそっちを目で追っている。


 それでも、いつもが仕事を終えてを引き取りに来ると、彼は「きゃー」とか言ってはしゃいで喜ぶらしいので、今回、三日ぶりに迎えに行ったときにはさぞかし喜んだことだろう。
 おかんに聞いてみたところ、


 「なんかふつうにしてたよ」


 、息子のあまりの落ち着きぶりに、「あれ、忘れちゃった!?」と焦っていたもよう。


 はどうやら環境になじみやすいようだ。

 宇宙飛行士に向いているかも。