気のせいか?
本屋に立ち寄ったところ、『岸辺露伴ルーヴルへ行く』という書籍を発見したので即買いした。
探していた彩夏のDVDが見つからなかったからなのだが、わたくしは荒木飛呂彦先生の一連の作品を非常にリスペクトしており、並いるキャラクターのなかでもとりわけ露伴先生が一押しキャラなのだ。
ところで露伴先生といえば、幸田露伴の『運命』という小説が岩波文庫から出ていたような気がするのであるが、いま本屋で探しても見つからない。気のせいだったのだろうか?
でも、その作品を読んだことがあるのはまちがいない。
学生時代に先輩から借りたのだが、ページを開けたら、いきなり文体が漢文の書き下し調だったのでびっくりしたのを、はっきり覚えている。
ちなみにその後、たぶん序文だけが漢文の書き下し調で書かれているのだろうと信じて読み進め、三分の二ぐらい行ったところで、ようやくこれが本文で、最後までこの漢文書き下し調で書かれているのだという事実を受け入れたという、けっこうインパクトのある小説だった。
忘れられるはずがない。
しかも、「~なりしかば」とか「~せずんばあらず」とか、どういうふうに助詞や助動詞を区切って理解したらいいのか迷った語尾にあふれていたというインパクトもあったのだが。
絶版になった可能性も考えられる。
ご存じだったら教えていただきたい。
ちなみに彩夏のDVDについては、なんか見つけるのは困難そうなのでもう書店に注文する所存だ。