これね、先日預かった車両のチェーンなんだが、砂と油の塊が付着してる。ノーメンテではないんだが、ある日からメンテをさぼった状態。
これは「ノンシールチェーン」の場合だが、

クリップを外し、洗油で漬け置きしてるところ。
この後洗うんだが、信じられないほどの砂と油を分離させることになる。
んでメンテだが、自分はチェーンマニアなんで油を垂らしてからふきふきしてるが、通常はね、チェーンが乾く前にエンジンオイル、もしくはミッションオイルを塗布するだけ。その量2ccでも多いくらい。
乗り出せば遠心力で適当な状態になる、それだけ。
特殊なオイルは基本要らない。整備書にエンジンオイルもしくはミッションオイルを塗布と書いてある。基本的に金属と金属が直接接触しない、そこそこの期間チェーンにオイルが残留していて欲しい、これがチェーンオイルに求められる性能。
面白がって色々やってみることに意味がある。それは、自分のバイクの状態を知ろうとすると言う事。
例えばね、水溶性のチェーンソーオイルはどうだろうか?とか。やってみるとだね、その潤滑性能がどうのこうとかいうよりも、水とブラシである程度流せるのでキレイに保つ事が容易にるんだ。でも今はやってない、なぜか?水溶性なので雨に弱かった。ツーリングがあまり嫌いな方じゃない人なんでね、向いてなかったんだ。
じゃあメリット無いのかと言うと、これなんかオフ系のバイクには適してるんじゃないかとも思ったりする。どろんこ遊びして帰って来たら洗車ついでにチェーンまで、その後またチェーンソーオイルを塗布、この方がエンジンオイル塗布よりメンテが捗る。
あえてだけども、チェーンメーカーが出してるルブは使わない。あれ、いい所がギットギトのベッタベタなんで相当期間チェーンが乾かない、そのくらいしかいい所が無い。え!?めんどくせえからおれはそれでいいやと思うのは早い。あのルブでメンテを怠ると、砂やとんでもない量の砂やほこりを取り込みまくって研磨剤付けてバイク走らせてるのと変わらない事になってしまう。
でもチェーンメーカーがそういうんだから、メーカーの言う通りにするわ、それもいい。メーカーの言う通りにするならば、チェーンクリーナーとうい専用の洗浄スプレーが要る。大体セットで売られてるんだが、ルブの3倍はクリーナーを使う事になる。金も掛かるし余計にメンドクサイ気がしてる。
じゃあいいとこないかと言うと、ロングツーリング中ならばメンテのわずらわしさからは解放される。まあ帰って来てから労力を要するんだがね。
で、結局落ち着いたのが、カブならばどんだけ放置しても1000キロ以内に注油してる。大型クラスなら満タン3回以内に注油してる。作業は超絶簡単、センタスタンドかけてホイールを回しながら、たらーと余ってたエンジンオイルを一周垂らすだけ。薄くでいい、どうせ余分は遠心力ですっ飛んでいくから。
それ以上は趣味なんで、気が済むまで吹きふきするも良し、ブラシでクリクリするも良し。
あえて専用のルブが使いたいならば、お勧めするのはワコーズのチェーンルブ、チェーンガードではない方。おれが要求するルブの完璧に近い、だが高い。大型バイクのロングツーリング中のみ使っている。
あとなんかあったかなあ。ああそうそう、シールチェーンはピンにグリスが封入されてるからチェーンにオイルを塗布する必要がないのだ!みたいな記事を見た事ある。それはない。スプロケとチェーンが直に当たってるんだから金属直当たりじゃスプロケが痩せますな。
信じるか信じなかはあなた次第です。