ふあつ、マイナスの圧力、負の圧力。ふうあつ、風の圧力じゃないよ。
知っとるわ!
と言う事でね、ガソリンを大体抜いて車のシートの上に立て掛けてコックを交換する。これだと逆さでキャップからガソリンが漏れるだとか、タンクに傷を付けたりしなくて割といいかも。
なんでこんなもんを交換するのか。おいたんは症状が出たところを一度も診た事がないので推測での交換になるのだけど、たまーにガス欠っぽい症状が出て、PRIにコックの位置を持って行くとふつーに走れてしまうのだそうだ。
正直これか分からんのだけど、お客さんが心配なんで交換してくれというので、安心の為にも交換してみる。
で、負圧コックなんだが、インテークなんかに負圧が掛かるとコックからキャブにガソリンが落ちていく仕組みになってる。つまり、ピストンが動いて負圧をインテーク内に発生してない時はONの位置ではガソリンが流れ出ないようになってる。単純だけど結構優秀な構造なんよね。
例えば、フロートバルブの作動が悪くてオーバーフロー気味になってるキャブなんかは停車中にガソリンをお漏らしさせない。
カブみたいにコックがONでガソリンが落ちるタイプは、キャブのフロート室に溜まったガソリンが蒸発すると、ガソリンが流れ落ちる事でガソリンが溢れないように勝手にやってる。ということは、ガソリンを乗らなくても消費してると言う事なんよね。
で、負圧コックには大概PRIって位置がある。しばらく乗らなかった車両のキャブ内のフロート室には、ガソリンが蒸発してほとんど残っていない。そんな場合でもセルを回し続ければ負圧が発生していつかはエンジンがかかるんだが、PRIにしてあげるとエンジンをかけなくてもキャブ内にガソリンを送る事が出来るようになってる。どんだけ掛かっても30秒もあればフロート室くらいガソリンで満たしてくれると思う。セルを30秒回すってのは結構長い時間だよね。
知ってれば当たり前の話で知っとるわ!と怒られそうだが、しばらく乗らないとエンジンのかかりが悪いんだよねえって言う人で、PRIって何ぞ?って人は、一回自分のバイクにPRIが付いてるか見てみても損はない、かもしれないね。