池田の定宿に泊まり、出来るだけ知らない道を走ってこよう、という計画。
朝からいつもと違う事をしてしまう。ガソリンは必ず前日の最後、翌日にスタンドを探さなくていいようにガソリンは満タンにしておくのがマイルール。朝の2時間は快適に距離を伸ばせる時間帯なので、そこでスタンド探しだとかルートを制限されるのがイヤだから。
が、いつも泊ってる宿の近くだし、そこそこ街も近いからと前日満タンにしないでスタートした。
北海道はすごい。たった6キロ戻って満タンにしておかなかった為に、その後90キロスタンドを探すことになる。まず一件目がやってない、2件目は廃業、3軒目にやっと見つけるが軽油しか売ってないという信じられない営業形態。わしの常識なんか通用しない、そこにはそこに適したスタイルというものがある。そのスタンドで数キロ先にスタンドがあると教わったんだが、今度はまとめて3軒スタンドが営業していた。街に集中するのは仕方がないことなんだがね。
ガソリンは前日に、めんどくさがらず満タンにしたほうが幸せで居られることを勉強する。やっぱりね、朝スタンドを探すのはリズムが悪いんだ。
ちなみにカブの燃費はリッター50キロオーバー。区間によっては60キロとか走るんだけど、50キロと思い計算しとけば間違いはなかった。カスタムには燃料メーターがある代わりにリザーブがない。トータルで3.5リッター入るタンクで後続距離は175キロ。そこに3リッターの携行缶を持っていってるんだが、そこには2リッターしか入れてない。どういうことか?
これは事前の岐阜ツーで学んだことなんだけど、メインタンクに3.5リッター、3リッターの携行缶に3リッターガソリンを入れてしまうと、メインをほぼ使い切ってからでないと携行缶を空に出来ない。空に出来ないということは、スタンドの人に頼んで携行缶にガソリンを入れてもらうのが物凄くめんどくさい作業になってしまう。まず携行缶の穴が小さいからどのくらい入れてるか判断しづらくこぼしてしまいやすい。じゃあって事でガソリンの量を指定すればいいのだが、3リッター全部メインタンクに移しておかないと2リッターお願いしますと言い切れない。
ということでね、最初から2リッターしか入れてなければ、まずメインタンクに全部移すとこが出来、2リッター入れてくださいとスタンドで指定しても3リッタータンクなのでこぼれないですとスタンドの人に言える。スタンドの人もびくびくしながらガソリンを入れなくていいので仕事が早い。
え?それだけ?と思うだろうけどね、これ毎回だと結構大事な事になる。メインタンクと携行缶の容量が同じくらいというレアなケースだからこうなるんだろうね。
そしてやっと知らない道を行く。ほぼ交通量のない道を行き
昆布刈石展望台。
絶景、絶景なんだがこれが写真の限界。バラス道をちょいと走り、高台から見下ろす太平洋がどこまでも続く素晴らしい景色。
初めてここに来たんだがやっぱりね、同じことをしないというのは新鮮な発見があるもんだ。
その後、これまた交通量皆無な海沿いを行き、国道に出る。
わしは国道が嫌いだ。釧路に方面に向かう途中、恋問の道の駅で限界が来る。流れもいいし決して混んではいないのだよ。それでも見えてる限りどこかには車が居るし、何より自分のペースで走れない。車のペースに合わせるとどうしても全開近くなるし、自分のペースで走ると抜けるほど遅くはないから後ろに集団を作ってしまう。わしは物凄く「気を使う人」なので、こういう状況が嫌いなんだな。
そこでまた訳の分からない道を行く。もうね、わくわくが止まらない。
行けるかどうかわからん林道を行ってみる。
結果、10キロ弱の林道を3か所入るがどこも最後は通行止め。それでもいいんだ、知らないを知ることが楽しい。もう二度と来ない道かもしれないと思うだけでここまで来た価値がある。
それでおれはいい、言うなれば結構わがままな性格なのかもしれない。だけどね、人にあーしろこーしろは言わないし、着いて来てくれとも言わない。
本線に戻り爽快なワインディングを行くき、一服点けてる図。近所のおっさんが道端でタバコを吸ってるだけにしか見えないがツーリング中である。
中学生からの友達なんだが今でも遊んでる。気が合うんだ。おれが好きにやることに面白がって付いて来てくれる。じゃあこいつはやりたい事がないのかと言えば、そんなことはない。こいつもこいつで自分の好きなようにしかやらない。つまりね、お互い好きにしかやらない。自分のやりたい事を人任せにはしない、気が合うんだよね。
そしてツーリング中に気が付いた事もある。こいつは貪欲でチャレンジャーな性格だった。好奇心が体力を上回る。
前日飲んでる時に、朝から湖で鱒が釣れると言えば、4時に起きてちゃんと釣りに行く。8時に帰って来てそれからカブで300キロツーリングして、夜のキャンプでも子供の夕飯みたいに待っている事もない、率先して出来る事をこなすタイプ。おれの洗濯物まで一緒にしてくれて、それから明日も釣りに行きたいなと言えば、また4時に起きて釣りいこーぜと起こしてくれる。そしてそこからまた300キロまた走る。
おれは2分あればどこでも寝られるが、こいつはおれの上を行く。確実におれより寝るのが早い。繊細に人を観察出来、、何を必要としてるか察する事が出来るんだが、細かい事を気にしないタイプなんだよね。
おいたんね、こいつの事がもっとすきになったよ。10日以上一緒にいるんだがまったく気にならない。気にならないってのは誉め言葉なんだけど、兄弟や家族より気を使わない。。ホント今年はこいつと一緒に北海道行けて良かったと思う。
また北海道ツーの続きを書くような書かないような