赤いカタナはニッシンのラジポンをおごってる。
K100RSは純正でラジアルポンプである。
このラジポン、一回でも乗って作動させてみないと「あー、ぼくはいいやー」的部品でもある。
能書きとしてはダイレクト感、ブレーキのタッチが違うんだけど、タッチでしょ?ブレーキは効いてるからいいやってなる人がふつーの感覚なんだと思う。
官能的なエンジンを楽しめるなら、きっとブレーキのタッチでも楽しめると思ってるんだけど、どーかね?これね、もっと純正採用されてもいいと思う部品だと思うよ。ABSよりこっちを先に採用してほしいくらい。
このブレーキタッチってやつだけど、言葉で説明するのが難しい。あえて例えるなら、爪切りで爪切るのと、ハサミで爪を切るくらい違う。どっちでも爪くらい切れるけどね、爪切りがあるのにハサミで爪を切ろうとはしないと思うのよ。一度でもこのラジアルポンプってもんに触ってしまうと、あえて横型のポンプに戻れない・・・かも、しれない。
この絶賛のラジアルポンプマスターの仕組みだけど、レバーを引く方向にマスターのポンプを作動させることが出来る。たったこれだけ。
たったこれだけなのに圧倒的性能がある。秘密はマスター比ではなく、レバー比でブレーキをコントロールしてる、それだけ。
うそくさいが圧倒的、乗って触らないと、まあああああ買う気になれない。逆に考えれば触らなければ知らないんだし、止れるだけのブレーキでもいいのかもしれない。スイッチのようにレバーを握ってABSを作動させればいいんだもの。楽しくはないけどね。
そしてBMWを褒めてあげたい。自分のK100RSはH6年製。今から24年も前から(ちなみにラジアルポンプの市販化って30年くらい前だと思った)ラジアルポンプの有効性を認めて採用してる。初めてk100に乗った時、ブレーキのタッチがいいなと思ったらラジポンだった、おまけによく見るとフローティングディスクでもある。もっと言うならそのブレーキを支える足回り、三又がウイング形状でもある。こういうとこがBMWすげえわ。
宣伝じゃないけどね、ニッシンのラジアルポンプブレーキマスターってたった定価2万とかで買える。能力からしたらめちゃくちゃ安いと思う。性能うんぬん別としても、ブレーキレバーを握るのが楽しくなる。マフラー入れるくらいならまずこっちだと思うくらい。
落とし「罠」がある。
じゃあラジポン入れるぞ!と思うとブレーキホースも変えるもの。そのブレーキホースはヘタするとマスターより高い。そして
ブレンボキャリパーとホースとマスターとアダプターでいくらだ?10万くらいか?それでもやる価値があると思う、特にこの辺りの車両には。
ちなみに赤いカタナは43φフォークにニッシンの4potキャリパー、310mmディスクローターで。近代的止れるコントロールできるブレーキになってる。ブレーキレバーを触るのが楽しいよ、マジで。