ドラムブレーキが効かない説明用 | JINのブログ

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ドラムブレーキが効かない

というと、やれライニングにオイルが付いてるだとか濡れてるだとかは良く出てくる話


はい、脱脂して新品のライニング組みましょうねーでだいたい話は終る


細かい話だとカムの磨耗とか調整なんかもあるんだけど

それでも効かないドラムブレーキってのもある

それが古いバイクで距離乗ってるバイクなんかであるんだけど

ドラム自体の磨耗を疑ってみる必要がある


説明用に絵を描いた





グレーのとこがドラムで薄いグレーがライニングだとする

調整ってのは隙間がほぼ0でするもんなんだけど、ライニングとドラムの内面に全体が接触してる


ところが磨耗したドラムは




調整しても青矢印の位置で隙間が0になるだけで

ドラムが磨耗して赤矢印の隙間は詰まらない


ということは、折角ライニングを新品にしたところで、当たりが悪いからブレーキが効かないというね

有効に接触面が取れないってことになる


それともうひとつ

セルフサーボという自己倍力効果が効かなくなるからなお更効かない

セルフサーボってのはブレーキレバーを操作してライニングをドラムに押し付けた際に

ドラムの回転によりライニング自体がドラム内面に張り付こうとする効果が出づらくなってしまってる
これって支点から遠いところほど効果が出るもんだったりする


ライニングも減れば交換するもんだけど、ドラムにも使用限界ってもんがある

限界なら交換するしかないんだけど、限界じゃないならライニングのほうを削って

有効面積とセルフサーボを生かしてあげたい


言うのは簡単だけどこれが意外と手間が掛かる

ドラムの内側に研磨用のペーパーを貼り付けて、軽くブレーキを作動させながらホイルを回して当りを出す

まあ一発で当りは出ないんでね、ホイルを付けては外しの作業を繰り返すはめになる


しっかりアタリが出ればドラムブレーキってのは決して効かないブレーキではない

ただ安定した制動が出ないだけ、効くには効くもんなのよ