「今日のカツヲは最高ですよ」
そんなメールがバイク仲間からあった
そんなこと言われたら食べてみたくなるじゃん
さっさと仕事を片付けていそいそと出掛けてみた
刺身とタタキでどうぞ
言うだけあって美味い、好みはにんにくスライスを薬味に醤油だったかな
以前カツヲがあんまり好きではなかった
むしろ少し苦手なくらいだった
それが自分で釣ってきたカツヲがあまりに美味くて、普段口に出来るカツオは偽物だったんだなと
そして昨日のカツヲは本物だった
ところでこの店に行って特別注文をすることがない
大体いい感じで頼むわ、こんな感じで飲んでるとなんかしら出てくる
それを真似しておれが紹介した知り合いも同じような注文をするらしい
だけどおれの言ういい感じでと、知り合いの適当には意味が違うんだな
おれの言ういい感じってのは、手が空いたらなんかつまみをそちらのいいタイミングで頼むわ
こんな意味合いで言ってる
お通しもちょっといい感じなんで酒だけ出しといてもらえば1人で楽しくやってる
どうせ帰るのが一番遅い客なんだからおれなんか後回して全然問題ない
ところが知り合いのいい感じでは、本日の献立をいい具合に出してくれ
こんな意味で言っている
そりゃね、嫌われるまでは言わないけど、忙しいところに食いたい物まで考えさせればイライラもするわ
銭金じゃあないのだよ、相手の立場になって考えるってのがお客であっても大事なこと
引いては自分が楽しく飲めるってことなんじゃないのかなって
ま、わかんないだろね
うそ、分かるんだよ、ちゃんと説明すれば
ただ今までやってきたことを否定されるのもつまらんかな?と思って言わないだけ
聞かれてもいないのに大人に説教するってのもねえ
あれ、今日は全然バイクの話じゃないね