キャンプ師匠 | JINのブログ

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ツーリングやちょっとしたバイクいじりをブログにしてます

先日キャンプ師匠からスカチャがあり、「九州まで行くんだけど途中で寄ってももいい?泊まるけど」って連絡があった。まあ別に困らないんで「はい、いいよ」って返事をしておいた。師匠は現在宮城在住の大学生なんだが、今から5年ほど前に、北海道行きのフェリーで隣合った人だ。このキャンプ師匠とは毎年どっかしら野宿かキャンプをしてるんだが、知り合った時にはおれのキャンプスキルの全てを持ってるすごい男だった。正直悔しいんだが、バイクの整備やその機械的仕組みについてもおれの能力を超えている、まだ10代だった頃で同等、今は明らかに越えられている。その手は50代の整備士のような油の染み込んだもので、両切りタバコをマッチで点ける姿も堂に入ってる。たぶん顔さえ見なければ自分より年上なんじゃないのかと思うし、もし生まれ変わりがあるなら、この人昭和だけで4回くらい生まれ変わってるんじゃないだろうか。感覚的に一番近い存在としては、うちの死んだじいさんと話をしてるような知識と安心感を与えてくれる。
さらに師匠はバイクに乗るのも上手い。上手いとか速いとかいうより、非常に賢い運転が出来る人なんだ。前を走っても後ろを走られても師匠以上に気を使わずに走れる人は知らない。例えばおれは地元、師匠は初めて走る道、次ぎの信号を左折しようとちょっと強引に左車線により、まあ師匠ならついてこられるだろうと思ったんだが、師匠はそのまますり抜けて信号の先頭まで出てしまったんだ。こりゃまずい、追いかけてどっかを左に入って本線に戻らなければと思ったところ、師匠はその信号を左折してるんだ。ん?なんでそこ左って分かったの?と聞いたところ、あのタイミングで左に寄るのはJINさんの性格からしてちょっと強引だった、ということはその信号を左に曲がりたいんだなと判断したそうだ。うーん、付いてくるだけじゃなくて考えてるんだなこの人。




師匠のXJ750、初めて会った時もこのバイクだった。その間複数台所有してやっぱりこいつだと売った人から買い戻したそうだ。
決してレストアからあがってきたようなキレイな状態なバイクとは言えないんだが、おれには分かる。プラグ、ガスケット、この辺りから全部ばらして組み上げたことが。ノーマルキチガイじゃないんで何気なくキャリパーサポート、流用されたディスクがしっかり止まることも考えて手を加えられてる。聞いてみたところ、自分で設計したオーバーサイズピストンで組み直してあるそうな。圧縮をあげて速いですよ(ニヤリ)がなんともかっこ良かった。メーターも一見純正風だが、260kmメーターがこいつはやるぞって言ってるようだった。

ところで何しに九州まで行くの?と聞いたところ。


「別府温泉に入ってみたいから」


え?それだけ?なんとも自由というか、いつの間にかおれはやらないやれない理由を考えてしまっていたようだ。飲み行った先でも同じような質問されて同じように答えていたが、答えを聞いて大人達はやはり呆れたような反応をする。寒くない?とか、なんで2月に宮城からみたいな。それも分かる、おれだってそう思う。ただ、師匠は考えての2月末なんだ。好き勝手やってるようだが、調べての出発時期なんだ。
おれももっと自由に生きるぞ!!と思いつき、バイク乗りの友達に言ったところ、


「社会人が何言ってるんですか?」


そーだよーねー、うーん。自由にやるためにはそこそこ頑張らないと自由にも出来ないんですなあ。暖かくなるまで、もうちょっとだけ頑張るかー。