脳トレブログ -26ページ目

脳トレブログ

脳トレブログ

何故あんなにも嫌だ嫌だという入居者様にお茶をすすめなきゃいけなかったんだろう今となれば…

自分の好きなように生きるべき。
それでいいじゃないか。

しかしあまりにもその方にとって人間の尊厳を失う排他的な生き進み、破滅に近い終焉への進み方であれば方向性を見直して差し上げるべきなのが我々の仕事なのだと思う。


まだ60代だった入居者様で、職場の人間関係で心を壊してしまわれた方がおられた。

些細な事ではあるように思えるが、
そんな些細な事が人間の一生を左右するのだ。


職場に外国人が多く疎外感がある中で必死に働いておられたのだが、我慢に我慢を重ねたのだろう。

鬱になってしまった。

そこから色んな心の病、脳の病を発症され、

最終的にグループホームに。
(グループホームとは実際は高齢者認知症対象の少数で生活する施設なのだが、最近では認知症以外の方も入居される特例もある)


その方の娘さんは20代で母親をとても心配しておられ、何かと面会に来ておられた。

可能な限りは一緒に過ごして頂いた。

一度その方のお部屋に伺ったら、


娘さんが入居者様であるお母様のお隣で寝ておられた。

その時に思ったのだが、


娘さん、つらいだろうな、と。


母はずっと心の奥に自分を閉じ込めてしまって、自分の娘がどんなに自分に寄り添って優しい言葉をかけても笑顔で応える事ができないのだ。


狭いベッドで母に寄り添って寝ておられる娘さんの気持ちを想うと切なくなる。


心の病気の原因になった職場で必死に心を病みながらも頑張っていた母親、
自分の為、家族の為に働いてくれていたのだ、辞めさせるべきだった。何としても辞めさせるべきだったとその娘さんは施設長に泣きながら話をされたそうだ。


心を病んでしまわれたその入居者様の日常は、

トイレ以外はほとんど寝ておられる事が多かった。

お食事もお声掛けして、何回かお誘いしなければ食卓に座って頂くのも困難。

とにかく

人と接するのが嫌だったのだろうな。


在宅介護でお世話できる家族なら良いが、仕事をされてるご家庭では難しい。


この方には自死される恐れがあったから。

夜勤の時はこの方から目が離せなかった。


私ができる事と言えば、

普通に挨拶する事のみ。

過剰な接し方はしない。


精神科の医師がその方の診察する事があったが、

何一つ変わらなかった。


この方の心はどこにあるのだろう?


自分を抑え耐え過ぎて「心」の解放ができなくなってしまった。


今もその方を思い出す事があるのだが、


一度か二度か


「……ありがとう…」
「……すみません…」

言われる事があった。

その時は嬉しかったな。


人間の心は難しい。

他人がどんなに救おうと接しても頑なに閉ざしてしまう事もある。


何がいいのか。


どうすればいいのか。
 


家族は一番につらいだろう。



ただ、第1に「自分」を大切にする事。


自分よりも家族、とか


家族の為に、とか


そうでなくて自分の為にまずは生きるべき。


つら過ぎる事は決してしてはいけない。


それこそが家族の為になる事。


そう思う。



あの施設からその後異動になり、


少しだけその方の話を聞いた。


以前より食事する量が増えたが相変わらずな日常であると。


それでもいいじゃないか。


きっとこの方はお食事が嬉しいだろう。


嬉しい気持ちが一つでもあれば。


自分の「嬉しい気持ち」の為に人は生きるべきだと私は思う。


雑なお粗末我が弁当。