失敗は成功の基・・・(*'▽')♪・・・TIG溶接編 | 溶接マン WELDING

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 今回の失敗談はTIG溶接でやんす。(;^ω^)

ステンレスばかりやってて経験が浅かったせいもあり、

鉄のTIG溶接で失敗ばかり・・・滝汗

 

「鉄もいっぱい練習しとけばよかった・・・(;´・ω・)」

まず酸化被膜。

タレパンでレーザー切断してあるものは大方ついてるんじゃないかな。

これは完全に除去するべきですな。

写真の加工前が酸化被膜=黒皮材、

加工後はその黒皮をキレイに除去したものである。

 

この黒皮材、なんの下準備もせずにそのままTIG溶接しちゃうと

ほぼブローします。

下準備も無しにTIG溶接したらブローしまくりでしたえーん

ブローホール、もしくはピット・・・・

黒い穴が無数にありますが、

溶接金属内部に形成された空洞部のことを言います。

 

これ、できる原因はガス・・・あせる

付着した錆、油、ペンキ、もちろん酸化被膜もそうですが、

水分、スラグやフラックスなどいろいろなものが溶接の際に

金属内でガスを発生させるんです。

 

ま、溶接する前は材料をキレイにしろっちゅーことです。

めんどくさいけど・・・

 

あとトーチを放し過ぎてもダメなんで注意です。

当たり前ですが、シールドガスは風に弱いので微風でも流れていき、

溶接欠陥の原因になります。

 

ぶっちゃけ、そんなに放してるつもりなかったんですが、

タングステンの突き出し長さが5mm以上あった上に

アーク長が長く、体勢が悪かったせいで母材から15、

20mmほど離れてたみたいです。

 

アルゴンは他のシールドガスに比べて単価も高いので

流量はどの会社も抑え気味じゃないかな。

 

なので、なるべくアーク長は短く、トーチもギリギリまで近づけて

溶接するほうが無難すね。

 

あと溶接方法も関係ありますな。

溶接電流や調整はもちろん

トーチ向き、進み方など欠陥が出にくいスタイルを確立すること。

写真はナメ付けで全周溶接ですが、このやり方でブローしました(;´・ω・)

トーチの傾け方が原因でしょうが、バックで引っ張るやり方はオススメしません。

溶接するところにトーチは立ててシールドガスがちゃんと当たるように進みます。

基本的に前進法でやったほうが無難すね。

そのほうがプールも見やすいし・・・(^▽^)

このようにトーチを傾けず、シールドガスが十分に当たるように

タングステンの先を近づけて、それをキープしつつ溶接していきます。

プールが見づらい、もしくは見にくい状況なら一旦止めて、体勢を整えてから

再スタートすることをつねに心掛けていくことが良いと思いますよ。

出来もしないのに無理すると失敗します。

手直しは時間がかかるから厳禁ですな。

 

明日も頑張ろう!!

ではでは~(^▽^)/