TIG溶接 薄板T型すみ肉溶接 (*'▽')♪ | 溶接マン WELDING

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 ふう、猛暑も一段落というか、気温が下がって

夜は少し肌寒くなりましたね。残暑はどこいった?真顔

9月いっぱいまでは暑い日が続くかなーと思いきや、

台風過ぎたら雨ばっかり降って、一気に涼しくなったっす。

まあ、溶接工にとってはちょーどいい環境ですけどね。

 

今日は薄板T型すみ肉溶接の溶接条件を復習しておきます。

材料はSUS板厚3.2mm。

溶接条件はクレータ無しの120A。

シールドガス 10~15 l/m。

プリフロー0.5秒、アフターフロー5秒です。

 

まず、Nの箇所は普通にナメ付け(メルトラン法)です。

コツは内の角の中心よりやや上を狙って、

溶かしたプールを下に持ってく感じっスね。

電極の突き出し長さはトーチを内角に当てて、

電極の先っぽが角より2mmぐらい離れたぐらいが自分的には

丁度いいっス。ニヤリ

 

Rはローリングでナメ付け溶接しました。

T型継手のローリングはフラットの場合とちょっと違いますね。

トーチの先が角すみに当たってる状態でグリグリっと擦り合わして

進んでいきます。(上下にギザギザの跡が付く)

外観を重視される製品には使えませんね。

 

その場合はWの箇所のウィービングです。

トーチは浮かせて、棒を入れました。

ただ、手振れのせいでビードが不均一になりがちです。

(練習して均一にできればいいんですが、無理っす(笑))

 

最後のSの溶接箇所は棒入れストレート(ストリンガ)です。

オーバーラップ気味じゃね汗

自分的にはウィービングで上下に振りたいとこっスね。

(単に下手なだけじゃねーの・・・(´;ω;`))

板厚が2mm以上あれば電流上げて余裕で溶接できるんですが、

薄い板厚になってくるとそーもいかないっす。

 

 

これはSUS板厚2mmの材料です。

溶接条件はクレータ無しで、

90Aに落として棒入れでウィービングしてます。

 

こちらも同じく2mmの材料で溶接条件が、

クレータ無しのベース電流100Aでパルス使用してます。

パルス電流4A   パルス周波数1.5㎐

断続的にパッパッとリズムよく溶接されるので、

見た目が良い感じの鱗状になります。

 

続いて1.2mmの板厚。

1.2mmほどの板厚になると、すぐに溶けて穴が開いちゃいますので、

電流を75Aに落として、パルスの周波数を200㎐にしてナメ付けしました。

これは超薄物に最適ですな。びっくり

 

最後は120Aまで上げて、パルス周波数を2.0HZにし、

パルス電流などはそのままで溶接。

お、意外に穴が開きません。

電流高めでサーっと走れば、熱がこもらず、ひずみも少なくてすみます。

ビビッて溶接電流を下げ過ぎると、中々うまく溶け合わずアークを

あてる時間が長くなり、その分ひずみが大きくなってしまうので、

最初の電流調整は重要ですね。

今日はこんなところですかな・・・

 

ふわー(ノД`)・゜・。

眠い・・・・・

 

おやすみなさいませ。キラキラ