JIS溶接試験 専門級N-2V溶接 (*'▽') 実技 | 溶接マン WELDING

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 お盆休みですな・・・・今年は猛暑で厳しい暑さに

みんなゲッソリしてるんじゃないすかね。

俺は夏を満喫してますよー。トレーニングしてランニングして

またトレーニングして水泳して、でまたトレーニングして

ランニングして・・・・ってトレーニングばっかやんけ!!

 

でも、あいまをぬって釣りにいったり、バーベキューしたり

温泉行ったりして楽しんでます♪

てなわけで、今日はJIS検定 専門級N-2Vの溶接実技を解説していきます。

下向きと違って立向きはプールが垂れやすいので、ライムチタニヤ系は使用せずに

低水素系のLB-26またはLB-47を使用します。(二層目・三層目)

一層目は前回の下向き同様、LB-52Uの裏波専用溶接棒を使用します。

材料をセットします。

開先加工30度(片側)・両端仮付け・ルートフェイス1.5mm・ルートギャップ2mm以上2.3mm未満

裏波専用棒LB-52Uをホルダーにセットします。

(上進法で進むため、斜め45度ぐらいにセットする)

電流は90Aから100Aの間が妥当です。

(必ずアークを発生させて電流計で確認)

僕は上端からゆっくりと開先を棒の先端でなぞるようにブラッシングさせて

下端に行くまでにアークを安定させます。

そして、アークが発生し安定したら下端にある程度肉盛りしておきます。

①上から下までなぞって

②・開先の両側をプールで埋めたら、③一旦棒を上に逃がす。そして、また埋めたプールに

④半分被せるように⑤開先の両側をプールで埋めて⑥の上に逃がす。⑦繰り返し(2~3回で十分)

三角を描くようにすれば垂れません。

 

ちなみに山を形成するのは仮付け箇所だけで、ルートギャップが開いてるところからは裏波を出しながら

上進法で進んでいきます。

裏にアークが吹き抜けているのを確認しながら棒は突っ込み気味で上へ進みます。

こんなもんかな・・・裏はでてるのかな・・・真顔

うんうん、まあ出てますね。スラグはこのようにキレイに除去しましょう。

 

二層目以降は低水素系のLB-26またはLB-47の溶接棒ですね。

電流は110A~上げても120Aまでが妥当です。(こちらもアーク発生時の電流計で確認)

「でも間違えて130Aぐらいに設定しちゃいましたえーん

二層目も上からブラッシングで軽くなぞってアークを安定させます。

二層目はあまり溜め過ぎないようにウィービングするのがコツです。

片側開先にプールを形成したらすぐに逆側、サッサと上へ進みます。

なぜかというと極力平坦に仕上げたいので、

溜めすぎると真ん中がポコッとふくらんでしまうんです。

まあまあかな。開先を0.5~1mm弱残してある程度平坦に盛れました。

130Aは電流が強すぎです。よいこは真似しないように(笑)

三層目も電流はそのままで行きます。

でも溶接棒が3.2mm×長さ350mmなので多分途中で無くなります。

半分ぐらいで切ります。なんとかキレイに盛れたかな・・・

130Aだと早めに上へ進まないと溶けすぎてカットが出ちゃいます。

そして繋ぎ目なんですが、途中の盛りから半分かぶせるんですが・・・

この赤線のように上からブラッシングで軽くなぞり、アークを安定させた状態で

途中で切れた溶接盛りの半分ぐらいをその形に合わせてなぞるように被せます。

 

あああっプールを溜め込み過ぎたあああガーン

三層目の上と下でビード外観が明らかに違う・・・(;´・ω・)

しかもカットが出ている始末・・・・汗

110Aぐらいにしとくべきだった・・・・

 

とまあ、失敗も経験のうちです。

次回は曲げ検査で割れないか確認してみます。

 

ではでは・・・(*'▽')♪