連休、サッカーの予選やら

バタバタとしてアップしていませんでした

 

1冊目は2022年度初版作品

原田ひ香の「古本食堂」

亡くなった兄の営んでいた神保町にある古本屋を継いだ

妹の珊瑚と大叔父を慕っていた若き美希喜

二人の行動や思いが交互に描かれている

大叔父の生前の行動から人となりが解明され

美希喜の進路、珊瑚の恋が優しく描かれている

物語の中で美味しそうな食べ物や店の紹介

沢山の書物が紹介されている

2冊目は2023年本屋大賞6位

小川哲の「君のクイズ」

クイズ番組決勝に出場した主人公

対戦相手が最終問題で問題が読まれぬうちにボタンを押し

正解回答を行い、優勝してしまうところから

物語は始まる

3冊目は2023年11月初版作品

町田そのこの「夜明けのあざま」

家族葬専門の葬儀社「芥子実庵」を舞台に

葬儀に関わる人たちが身近な人の死にどのように

向き合うのかを描いた5編からなる連続短編集

お薦めです

4冊目は2023年8月初版作品

宮内悠介の「ラウリ・クースクを探して」

舞台はソ連時代のエストニア

主人公ラウリはコンピュータープログラミングで

希有な才能を見せる

進学した学校でロシア人のイヴァンと出会う

だが、ソ連崩壊、エストニア独立

時代に翻弄された彼らの足取りを追う

なかなか、面白い作品でした

5冊目は2014年初版作品

原田ひ香の「彼女の家計簿」

シングルマザー里里のもとへ、疎遠にしている母からぶ厚い封筒が届く

五十鈴加寿という女性が戦前につけていた家計簿

実は加寿は自分の祖母で・・

妻・母・娘、転機を迎える3世代の女たちが家計簿に導かれ、一歩を踏み出す

並走して描かれる晴美の生きざまも興味深い