もうすぐラマダンが始まります。

そのあとにくるのが、日本の正月にあたるような犠牲祭(エイドブラハム)。
今年は9月にやってきます。
(イスラム暦は1年が約354日なので毎年、前倒されていきます。)

各家庭で羊を買い、羊の命をいただき頭をアッラーに捧げます。

それと同時に行われるハッジ(大巡礼)。
全世界のイスラム教徒がサウジアラビアのメッカを訪ねます。
このメッカに訪ねることは、イスラム教徒にとって一生に一度はすべきこととされている敬虔な行いです。
テレビでもハッジの様子が「ゆく年くる年」のようにハッジが終了するまで流されます。

そんなハッジですが、今年はイランが不参加を表明。
イランの言い分としてはサウジアラビアが参加を妨害したとしています。
一方、サウジアラビアの言い分は、イランがハッジ中にデモを行うことを求め、ハッジの安全を保証する覚書に署名しなかったためと反発。

昨年はイラン人含む464人を含む2400人以上がメッカ近郊で将棋倒しとなり死亡。
イランがサウジアラビアに謝罪を求めましたが、サウジアラビアは応じず。
さらには今年一月、テヘランにてサウジアラビアによる宗教指導者処刑にイランが反発し、イランの民衆がサウジアラビア大使館を襲撃。サウジアラビアとイランが断行する事態に。

モロッコも他人事ではありません。
モロッコ人からすると、イランはシーア派のため、何かあればスンニ派のサウジアラビア側につくでしょう。

夫なぞは、イランがシーア派ということで、無条件に昨年の将棋倒しの事件はイランのせいだと言っています。

イスラム教が悪いとは全く思いませんが、事実を冷静に分析せずに、一方的な感情論で悪者を作ってしまう嫌いがあるのは否めません(イスラム教だけではもちろんありませんが)。

ところで、このハッジ。
サウジアラビアへのビザ発行、サウジアラビアでの滞在などを取り仕切る旅行会社があるとか。
ハッジをするにはなかなかお金がかかるそうなので、旅行会社は大儲けでしょう。

サウジアラビアのメッカはイスラム教徒でないと基本入れません。
ハッジを興味本位で直接、見たい人もたくさんいると思います。
夫に
「ハッジ中どうやってイスラム教徒と判別するの?」
と聞いたら、
「お金が相当かかるもの。イスラム教徒でなきゃ、そこまでお金をかける意味を見出せないんじゃない?それでもいいなら行けばいいさ。」
とのことでした。