ミドル世代のための転職サイト「ミドルの転職」を運営するエン・ジャパン株式会社が「65歳までの雇用確保の義務化」についてのアンケート調査を行いました。
▽「65歳までの雇用確保の義務化」とは▽
2025年４月に施行される法改正で、下記いずれかの雇用確保措置が全ての企業の義務になります。
- 65歳までの定年引上げ
- 65歳までの継続雇用制度の導入
- 定年廃止
▽ 調査概要 ▽
調査対象：「ミドルの転職」を利用する35歳以上のユーザー
調査期間：2024年５月11日～７月８日
有効回答数：3,059名
▽ 認知度 ６割 ▽
65歳までの雇用確保が全企業に義務化されることを知っているか尋ねたところ、59％が知っていると回答。
良く知っている ……… 14％
概要だけ知っている … 45％
あまり知らない ……… 28％
全く知らない ………… 12％
分かりづらい ………… 1％
30代の認知度は50％ですが、年代が上がるにつれ認知度も上がり、60代では72％でした。
▽ 高年齢者の雇用確保 賛成９割 ▽
「65歳までの雇用確保の義務化」や「70歳までの雇用確保の努力義務化」など、働く意欲がある高年齢者が働きやすい環境整備を国が進めていることに関しては約９割が「賛成」と回答しました。
賛成 ……………………… 35％
どちらかといえば賛成 … 24％
どちらかといえば反対 … 24％
反対 ……………………… 19％
賛成意見は、金銭面や生産人口など様々なことが理由でした。
一方の反対意見は、多くが若い世代の環境作りや社会進出など若い世代を優先するものが多く見受けられました。
後編では、ミドル世代は何歳まで働きたいか、またその理由をご紹介します！
※後編に続きます。
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～後編～
▽ 61歳以降も働きたい ９割 ▽
何歳まで働きたいと思うか聞いた質問では、最多の回答が「66歳～70歳まで」の35％でした。
「61歳～65歳まで」と「71歳以上」を合わせると88％と約９割の人が61歳以降も働きたいと考えていることが分かりました。
60歳まで ………… 12％
61歳～65歳まで … 29％
66歳～70歳まで … 35％
71歳以上 ………… 24％
年代が上がるにつれ、「66歳～70歳まで」「71歳以上」の割合が増え、60代では「66歳～70歳まで」が47％、「71歳以上」が34％でした。
65歳・70歳が迫っている方々の回答なので、非常に現実的な数字です。
▽ 健康・金銭的な理由が多数 ▽
61歳以降も働きたいと回答した方にその理由も聞きました。
健康・体力維持のため …………………… 15％
年金だけでは生活できないから ………… 15％
定期収入を得られる期間が伸びるから … 14％
社会参加を継続できるから ……………… 13％
人との出会いの機会を確保できるから … 11％
▽ 「60歳まで」は仕事以外に時間を使いたい ▽
働きたいのは「60歳まで」と回答した方にも理由を尋ねたところ、「仕事以外のことに時間を使いたいから」が最多の回答で32％でした。
仕事以外のことに時間を使いたいから ……………… 32％
ゆっくりしたいから …………………………………… 27％
体力・健康に不安があるから ………………………… 25％
給与が大幅に減る可能性があるから ………………… 22％
やりがいのある仕事から外れる可能性があるから … 14％
▽ 転職にも影響 ▽
「高年齢者雇用確保」の措置は転職先の決定に影響するか聞いたところ、54％が「影響する」と回答しました。
影響する …… 54％
影響しない … 18％
わからない … 28％
年代別では、年代が上がるにつれ「影響する」との回答が増え、30代の34％と比べて60代は２倍近い66％でした。
また、どの措置を講じている企業に転職したいか尋ねたところ「定年の引き上げ」が最多の回答を得ました。
定年の引き上げ ……………… 34％
継続雇用制度の導入 ………… 33％
定年の廃止 …………………… 30％
業務委託契約制度の導入他 … 9％
▽ 改正対応の参考に ▽
全企業に義務付けられることなので、就業規則の対応が必要になると思います。
どの措置を採用するかなど、今回のアンケートを参考に在籍している社員の方の傾向を見て、ギリギリでバタバタしないように対応してください。
最後までご覧いただき、誠にありがとうございます。
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by事務SOLマン
