さて、

マドリッドは前の職場の先輩が働いている街です。

 

 

連絡をとってみたところ、

当日は仕事があるけれども、食事はご一緒できますとのこと。

うっしゃっ〇(≧▽≦)〇

 

 

まずはランチを一緒に、ということで先輩の職場へ向かう。

 

 

道中ドーンと大きなスペイン国旗

 

チリにもこんな感じで街中に大きな旗があったなぁ。

カッコイイし、スペイン来たぁぁ!!って感じになってすごくイイ。

日本もどっかに巨大な国旗を飾ったらいいのにな。

普通に観光客が来るような気がするけど。

 

 

 

ということで先輩の職場に到着。

 

日本国旗がいいですね。

外国で見るとなんか落ち着く。

わたし、ジャパニーズ。

 

 

 

さて、ここは入口に警備員がしっかりといる職場で、

薄汚いバックパッカーがほいほい入れる場所ではない。

 

 

 

 

事前に先輩(カガワさん)に連絡をしていたところ、

「入口でセニョールカガワと言えば警備が僕につないでくれます」

とのこと。

 

 

 

おいおい、

 

 

無駄にカッコええな。

私もセニョリ~タ~って言われたいっ!(笑)

 

 

 

で、入口に到着。

 

 

 

警備員「Hola(オラ~)」

 

私「オラ~、えっと…

 

セニョールカガワ

ソイ ス アミーガ(私は彼の友達です)」

 

警備員「OK」

 

 

 

 

で、内線で先輩につないでもらい、無事合流。

 

 

 

 

 

 

セニョールカガワ

 

 

 

 

いや~無事合流出来てよかった♪

 

 

 

そして先輩に職場を色々と案内していただきました。

スマホが死んでいたので写真が残っていないのが残念…。

 

 

 

私もあと数年東京で働いていればこういうところで働けていたのかなぁと思うと、

退職を早まったような気分になってくる(笑)

 

で、職場案内も終わり、ランチにでかけることに。

 

 

 

 

先輩「スペイン料理もあるし、近くに美味しい中華もあるけど」

 

 

 

私「中華でお願いします」

 

 

 

 

もう旅も2か月を超え、

南米食とか洋食とか食べなれない食事に飽きてきた…。

 

 

もちろん一番恋しいのは和食だけども、和食が食べられなければ、

和食 > 中華料理 > 韓国料理

の順に恋しくなる。

 

 

なんだかんだ近い国の料理って食べ慣れてるんだなと感じた。

油とか肉のうまみ(洋食)もいいけれど、

魚介や、醤油&味噌といった発酵調味料のうまみ(東洋の食)が恋しくなる、

わたしジャパニーズ。

 

ボリビアで辛ラーメン食べれるって聞いた時ほんと嬉しかったもんなぁ。

(売り切れで食べれなかったけど。)

 

 

 

 

 

 

ということでランチは職場近くの中華屋へ

炒飯&酢豚

 

 

 

久々に中華食べたけどうまいわ…!!

落ち着くわ。

 

 

炒飯とか史上最強の食べ物だわ。

うまい(涙)

正直ビジネスクラスのリッチな食事よりうまい…。

 

 

 

 

美味しい中華をいただき、仕事がある先輩とは一旦お別れ。

で、夜に再び合流。

せっかくなのでスペインらしいお店に行ってみることに。

 

 

ということで夜は生ハムショップへ

購入も出来るし、イートインも可能

 

てことで盛り合わせ♪

 

 

 

生ハムをつまみながら海外から見た日本について話が弾む。

もう備忘録的な感じだけどもどんな話をしたかを少しだけ。

 

 

 

 

~否定疑問文について~

 

例えばごはんを残している子供がいて、

「もうそれいらないの?」と聞いたとする、

 

日本だと

「ううん、いる」

「うん、いらない」

となる。

 

しかし、英語ではこれが逆になる。

いわゆる否定疑問文というやつ。

 

いらないの?に対して、

 

「Yes、いる」

「No,いらない」

 

 

これが最初英語を習ったときに、

なんで日本と逆なのか意味が全然わからなかった。

 

 

いらないの?と聞かれてるのに、

うん、いる。

っておかしくない????と。

 

そしてスペイン語も英語と同じように

いるときはイエス(Si)、いらないときはノー(No)となる。

 

で、先輩のお子さん(3人)がスペインで生活していうちに、

「いらないの?」と聞くと、

いわゆる欧米パターンで

「うん、いる」「ううん、いらない」と答えるようになったらしい。

 

 

先輩「欧米だと自分がいるならイエス!いらないならノー!

逆に日本は相手がどう聞いてくるかに合わせてイエスかノーかで答える。

考え方の違いなんだろうなぁ」

 

 

 

なるほど。(超納得)

 

 

 

英語を習い始めてから20年あまり(そんな経ったんか笑)、

世界一周をして、ようやく否定疑問文の謎が解けた。

 

 

ちなみに旅の終わりで中国に行って、

同じ話を中国在住の友人にしたところ、

 

 

中国は、「いらないの?」と聞かれたら、イエスノーではなく、

我いる(I need)、我いらない(I don't need)

と、頭に我(自分)を付けて答えるなぁ、ということだった。

 

 

なるほど。(これまた超納得)

 

 

自分はこうです!とハッキリ主張するというのは、

とても中国らしい気がする。

 

 

否定疑問文など、普段使用している言語の構成から、

その言語を使う人たちの根底にある考え方が見えてくるというのは、

なかなか面白い話だなと思った。

 

 

 

~LL牛乳について~

 

先輩も私も、お互い酪農や牛乳関係の部署にいたこともあり、

ちょっとマニアックなお話も。

 

先に言っておきます、マジでマニアックです(笑)

 

 

LL牛乳(ロングライフ牛乳)というのをみなさんご存知でしょうか。

常温で数か月保存できるという、

チルドの牛乳に慣れている日本人には、

ちょっと気持ち悪く感じる牛乳のこと。

 

 

 

ところが…

あらゆる国を旅して、スーパーを歩き回るうちに、

常温保存のLL牛乳の方がむしろ主流であることに気付かされた。

 

 

 

ペルー

 

ブラジル

 

チリ

 

(この後行くけど)ケニア

まさかのビニール袋に入って、常温で転がされている牛乳

 

 

これが牛乳!?

 

 

 

日本だと冷蔵コーナーにしかない牛乳が、

普通に常温コーナーに置いてある。

ヨーロッパでも常温保存可能なLL牛乳が多い。

 

 

 

牛乳を買う時、向かう売り場は、

冷蔵コーナーではなく、ビールケースの横の常温コーナー!

マジか!?

 

 

 

数年前に起きたバター不足、

覚えてらっしゃる方も多いかと思いますが、

チルド牛乳という、保存がきかない牛乳が主流である日本だからこそ、

起きた問題と言えます。

 

 

 

 

すっごーーーーーく、簡単に説明すると、

 

牛が牛乳を出すまでに生まれてから2年かかる

 

②牛が牛乳を出し始めたら、

「今月はみんなが牛乳飲むからいっぱい出すわよ」なーんてことは出来ない。

基本、出るがまま(笑)

 

「需要」に対して「供給」をビシッと合わせることが非常に難しい

 

③わかりやすい例だと、クリスマスはケーキやら洋食やらで、

牛乳&乳製品の需要が年間で一番増える

 

が、1週間後の正月は、和食が中心になり、また学校給食の牛乳もなくなるので、

牛乳&乳製品の需要が超減る

 

でも1か月後のバレンタインにはまた需要が増える

 

 

だけど、牛はそんなこと知る由もないので、牛乳を出す。

 

 

なので、牛がせっかくつくってくれても、

牛乳が余る時期が必然的に出てくる

 

そのため、

 

牛乳や生クリームと言った鮮度重視の商品に優先的に牛乳を仕向け、

余った牛乳でバターといった保存の効く商品(冷凍なら年単位でもつ)に仕向ける、

という構造になっている。

 

 

実に合理的、ですよね??

 

 

つまり牛乳の余裕がないと、バターには牛乳が回りにくくなり

お店に、牛乳はあるけど、バターがない

という現象が起こる、というわけです。

 

 

 

私はこれが普通と思っていたし、

実際、今の日本はこのような状態になっている。

 

 

海外でLL牛乳が主流な状態を見て、

必ずしも「牛乳が余ったからバターを作る」

ということが普通、というわけではない気がしてきた。

 

 

 

牛乳が余ったら「(保存がきく)LL牛乳を作る」

 

 

こんなことが日本で普通になることがあり得る、ということ。

 

そうなると、バターにはもっと回らなくなる、

結果、国産バター足りない→値上がり

ということになりえるだろうと。

 

 

ただ、それが悪いことではないとも思う。

値上がり=それが貴重なもの

ということだと思うし、

今、酪農の現場で働いていて、

「国産バター」が、「牛乳が余っているから仕方なく作られるもの」とは少しも思っていない。

 

 

必要とされているものが、適正な価格になる、

ということなんじゃないかなと思えてくる。

 

 

日本でLL牛乳が主流になるかはわからないけれど、

色々な国を旅行してよかったことの一つは、

自分の国をとても客観的に見ることが出来ることだと思った。

 

 

 

「こうなハズだ!」と思っていた自分の国の常識が、

実はそうでもないのではないか、とふと考えることが出来る。

 

 

スーパーを歩くだけでも感じることが出来るのは、

ありがたいことです、ほんと。

 

 

 

 

 

そんなこんなの話をしているうちに数時間経過。

 

 

 

21時頃のマドリッド

明るすぎるやろ…。

 

 

 

ちなみにスペインは南中時間(太陽が南に来る時間)が、

14時、と日本より2時間づれている。

 

なので昼食は14時、夕食は21時がポピュラー。

 

 

昼=12時ではないらしい。

 

 

 

 

 

そこら辺のバルにて

小イカのフライ

 

 

 

 

21時とはいえ、日本の19時のような感覚(笑)

しばらく先輩とお酒をいただき、

海外から見た日本について楽しく!話し合うことで、

 

自分ってジャパニーズなんだなぁと感じる一日になりました。

 

 

 

セニョールカガワ、お世話になりました♪

グラシアス!