極寒の大地「パタゴニア」を後にし、
チリの首都「サンティアゴ」に移動しました。
泊まりはこちらの「Hostel Irreal」
なぜここにしたかと言うと、前の職場の先輩から
「フランス人の知り合い(女)がサンティアゴのホテルで働いているので、
よければ泊まってみて~」
と紹介してもらったため。
ご友人のお名前は「コリーン」。
先輩いわく
「ビックリするぐらい適当なやつ」とのこと。
とりあえずネットからホテルを予約し、
さらに先輩から「俺の友達がそっち行くよ」とメッセージを送ってもらった。
が、
私にも特段のメッセージは来ず、
先輩のメッセージも既読にならない、
というさすがの適当っぷりがさく裂し、
私が泊まることをコリーンが認識しているのかどうかさえわからないまま
宿泊当日を迎えることに。
夜19時頃、
宿の前に到着し、インターフォンを鳴らす。
ピンポーーン
受付「Hola!(オラ~)」
私「あの~今日予約してるものですけど」
受付「アユミ??」
私「Si (そう)」
受付「おぉ~♪わぉ~♪どうぞ中へ」
ガチャッとカギが開く。
で、らせん階段を登っていくと、
階段の途中までキレイな女性が下りてきた。
受付「Hola!アユミ!」
私「Hola!」
受付「I'm コリーン♪」
おぉ!!
会えた!
先輩、会えましたよ!
適当と噂のコリーンに!
てか、私が来るの認識してるなら先輩にメッセージ返してあげて(笑)
で、ちゃちゃっとチェックインし、荷物を置く。
宿泊したドミトリー
荷物を置いてキッチンに行くと、
コリーンはピザ生地を練っており、
その横でこの宿のオーナー、つまりボスがビールを飲んでいた。
コリーン&ボスと
ボスは大のアニメ好きということで、
私が日本人ということを知るやいなや、
「アニメダイスキー!!シンゲキノキョジーン!」
と、熱烈に迎えていただいた(笑)
アイドル猫「サリンちゃん」
カワイイ♪
二人の他に、
コリーンの彼氏(チリ人)、もう一人の受付スタッフ(イケメンフランス人)、
ドミトリーで同室の何人かで宴会が始まったので、合流。
何か簡単な日本のゲームはないか、と聞かれたので、
サイコロ3つで出来る「チンチロリン」を教えてあげたら、
イケメンフランス人が受付そっちのけで激ハマリしていた(笑)
そうこうしているうちに焼けたコリーンお手製のピザ
で、みんなお酒もまわり、
いい気分になってきて、何人かが踊りだした。
コリーン「アユミは何か日本のダンスは出来ないの?」
私「ダンス…。うーん、よさこいってのが少し出来るけど」
鹿児島に2年間転勤していた時、
趣味でよさこいをやっていた。
ブランクが2年ほどあるけど、踊れなくもない。
コリーン「ヨサコイ??どんな踊り?」
私「日本のトラディショナルな踊り…かな」
コリーン「見てみたい!」
私「うーん…でも音楽がないとなぁ」
コリーン「大丈夫よ、ホラ」
出てきたノートパソコン。
なるほど、これでYoutubeを見れるということですね。
便利な時代だ。
しかし、
一つ問題がある。
Youtubeを見ようとしても、
日本語変換機能がないため、アルファベットで検索するしかない。
「yosakoi」と検索しても、
知らないチームの知らない踊りしか出てこない。
さすがに知ってる踊りじゃないとなぁ…
うーん、なんかアルファベットで検索できるチームとか、曲あったかなぁ…。
うーん。
うーん。
はっ!!!
JR九州!!!
説明しよう!!
JR九州は独自のよさこいチーム「JR九州櫻燕隊」という、
めちゃめちゃカッコイイ社会人チームがある。
↓こんなやつ
鹿児島でよさこいをやっている時に、
「社会人でこんなに踊りの上手なチームがっっ!」
と衝撃を受けたチームの一つ。
もちろん他にも素敵な社会人チームがあるけれど、
アルファベットで私の検索に真っ先にひっかかったのはこちらのチーム。
で、みんなに見せてあげると、
Wow !
Cool !
Amazing !
Difficult !!
の連呼。
よかった、よかった、
みんなに楽しんでもらえて、と思っていたら、
コリーン「超クールよ、アユミ!そこで踊って!」
とまさかのリクエスト。
私「いやいやいやいや…
私はこれ踊れない。超難しいから…。」
踊れるか、こんな高度な踊り…。
コリーン「アユミは何かここで踊れないの?」
不満そうなコリーン。
再度脳内検索。
「私が踊れる」「yosakoi」「アルファベット」
…。
…。
はっ!!!!
kumakoi 六調子!!!!!
説明しよう!
kumakoi 六調子とは、
kumaとあるように球磨(熊本の地域)の民謡を元にした踊りで、
私は熊本&鹿児島の交流を図ったイベントでこの踊りを覚えたのだった。
4年前に、
振付がカッコイイので、なんとか踊りたい!と結構練習した曲。
まさかこんなところで…、
地球の反対側、チリのサンティアゴで披露する日が来るとは…。
振付を覚えた時にはそんなことみじんも思ってなかったのに、
人生とは不思議なもんだ。
↓交流イベントのときの踊り。私もチラチラ出てきます(笑)
半分くらいフリを忘れていたけど…、
とりあえず酔っ払いたちには
Cool!!
と評判でした(笑)
よかったよかった。
こうしてサンティアゴの夜は更けていくのでした。