さて、チリ北部の町アタカマに滞在しておりましたが、
ここから一気に南部のプエルトナタレスという町に移動します!
まずアタカマから飛行機は飛んでいないので、
バスで一番近くの空港であるカラマ空港まで移動。
アタカマのバスターミナル
手書きの時刻表
で、この10:45のバスに乗るため前日に切符を購入。
ホテルからバスターミナルまでは徒歩で20分ほどなので、
まぁ10時頃出るかな~♪と思っていた。
と、ここで、
~今何時ですか事件簿~
10時にホテルを出るなら、まぁ9時に起きて朝ごはん食べて、
荷物まとめたらちょうどいいかな。
てことでスマホの目覚ましで朝9時にタイマーをセット。
翌日ちゃんと朝9時にアラームが鳴り、
すっきり起きれたので朝食会場へ向かう。
ホテルの時計は10時。
あれ、ズレてない?
元々ここの時計ズレてたっけ?
毎日ここで朝ごはん食べてたけどそんなこと気付かなかったなぁくらいに思っていた。
10分程度で食べ終わり、ささっと荷物をまとめて、
アナログの腕時計を腕に装着。
9時半くらいだろうと思ったのに、
時刻は10時25分。
あれ?
あれ???
この腕時計…
昨日まではピッタリだった。
そしてホテルの時計とほぼ一緒の時刻だよな…。
え、なんでスマホの時間と1時間ズレてるの??
いや、てかホテルの時計は正しいはず。
毎日ツアーは8時からだよ、14時からだよ、
という時、ホテルの時計を見て出発してちょうどよかった。
ん、てことはスマホが1時間遅いってこと?
急にズレたの??
このスマホ、位置情報から自動で時刻を設定するようになっている。
この辺、アルゼンチンやボリビアの国境も近いので位置情報を間違えたのか?
で、1時間勝手にズレたのか??
となると…
このアナログの時計やホテルの時計が正しいとすれば…
今は10時25分。
バスは10時45分。
ぎゃあああああああ!!!
やっばーーーーーい!!!!!
乗り遅れたら…
乗り遅れたら飛行機代が無駄になる!!!
慌ててチェックアウトをすませ、
20kgのバッグを背負い、猛ダッシュでバスターミナルに向かう!
おもたーーーーい!!(涙)
でも、でも、ここは絶対に遅れられない!!!
そしてこんな時にタクシー全然いなーい!
バスターミナル到着!
バスはまだいない…。
私「あの、カラマ行きのバスは?」
バス会社のおっちゃん「今カラマからこっち来てるよ。
で、到着したらカラマに折り返すんだ。ここで待ってな」
あぁ…そう。
いや、でも間に合ったのならよかった。
日本じゃないからバスが遅れることもあるよね。
いいよ、全然いいよ。
が、
30分待ってもバスが来ない。
私「バスまだこない?」
おっちゃん「まだ来ないな。来たら教えてやるから、ゆっくりしてな」
で、1時間遅れて到着。
おいおい…
なんだったんだあのダッシュは…。
てかちょっと時間ヤバイ。
今12時くらい。
飛行機は15時。
1時間半くらいで着くらしいけど、
遅れたら2時間はかかるとか。
1時間前に空港到着とかなったら大丈夫かな…。
いや、大丈夫だろうけど…ちょっと不安。
そわそわ
そわそわ
というか…
1時間以上も遅れてるのに、
他の乗客はの~んびりと荷物を預けたり、水を買いに行ったりしている。
おいおい、みんな大丈夫なの?
で、ここでふと思う。
もしかしてスマホが正しい時刻なの?
アナログタイプであるホテルの時計や腕時計がズレてるとしたら…
なんかサマータイムとかそういうので時刻が変わって、
スマホはそれをしっかり認識して1時間ズラしたと?
でも今日5月14日。
サマータイムとかって、〇月1日とかキリのいいところじゃないのだろうか。
とりあえずスマホで
「チリ 今何時?」と検索してみる。
11時。スマホと一緒。
どういうこと!!??
そしてこんな記事を見つけた。
簡単に言うと、5月14日の0時にサマータイムが終わり、
時刻が1時間遅くなった(冬時間になった)ということらしい。
あぁぁああぁぁあぁ…
じゃあ私は無駄に早く1時間バスターミナルに来たってことね。
いや、別にいいです。
乗り遅れてなければ結果オーライです。
が、この制度でチリ中も混乱しているらしい。
~「いま何時?」チリでは誰も答えられない~
これ結構面白い記事だと思います。ぜひご覧ください。
http://jp.wsj.com/articles/SB11084297532868194328904582069442466668990
しかし、
今から行く「プンタアレーナス」は1時間早いタイムゾーンになるという情報もゲット。
https://www.time-j.net/WorldTime/Country/CL
えーーーーっと?
夏時間が終わって、
とりあえず今、首都サンティアゴやここ北部は冬時間になったと。
そんで今11時だと。
でも今から行くところは1時間早いタイムゾーン…
だから
10時??
ん?タイムゾーンが早いってことは12時??
思考停止
ま、いいや。
空港の時計を見よう。絶対一番正しいはずだ。
とりあえず私も相当混乱したけど、
チリのみなさんも混乱しているということがわかった。
そして今回の件で、「ゆう活」ってほんとよく出来た制度だなと思った。
2015年、2016年と会社で働いてた頃、
「ゆう活」が導入された。
日照時間が長い夏に、朝早い時間に仕事を始め、早めに仕事を終えることで、
まだ明るい夕方の時間を有効に活用し、生活を豊かにしようという取組。
社内では賛否両論あったし、業務の関係で取り組めない人もいたけど、
私はがっつりゆう活に取り組んで、
朝7時出勤&夕方4時に帰るということを2か月続けた。
朝早くからの仕事は結構はかどったし、
行きも帰りも地下鉄はすいてるし、
夕方の区民プールはすいてるし、
人気のお店も開店直後にさくっと入れるし、
仕事もプライベートも充実して、個人的には制度としてすごく気に入っていた。
サマータイム自体も趣旨は一緒で、
早く出勤して早く帰ろうということなのだけど、
時間そのものを変えるというのがゆう活と違うところじゃなかろうか。
時間そのものを変更すると、
アナログの時計を手作業で直さないといけないし、
逆にデジタル系はかなりの混乱をきたす。
でもって「日本でもサマータイム導入を!」という議論があり、
さらに導入している国が標準時刻を変更するという手法をとっている中、
「てか出勤時間そのものを変えればいいんじゃね?」
という発想にいたったのは、マジで素晴らしいと思う!(笑)
まだまだ議論がある「ゆう活」かもしれませんが(今年もやるのかな?)、
少なくとも国民生活にほとんど支障なく、制度が導入されたのは、
とてもよかったのではないでしょうか。
やっぱ日本ってしっかりした国だわ(笑)
チリがかなりひどいのかもしれないけど…(^^;)
と、遠く離れたチリで物思いにふけるのでした。