プルママルカというアルゼンチン北部の町に来ました。
標高はボリビアから少し下がって2,000mほど。
この周辺は「ウマワカ渓谷」という渓谷が広がっているのですが、
その景観から「南米のグランドキャニオン」と呼ばれています。
で、わざわざプルママルカに泊まったのは、
ここにある山が虹色で大変キレイとの情報を、
日本をたつ半年ぐらい前に「世界ふしぎ発見!」で偶然見たから(笑)
「へ~キレイだなぁ、アルゼンチンねぇ」
「世界一周で寄れるかなぁ」
「あ、ウユニのそばなんだ、へ~」
これは行くしかない!
ということでここには絶対に来ようと思っていました。
ということでプルママルカの虹の山
おおぉー!キレイ!!
もうちょい近くで
確かに虹色~♪
橙、赤、緑、白のグラデーションが素晴らしい♪
ちなみに様々な鉱物がむきだしになっているので、
このような様々な色に見えるんだとか。
で、この周囲には1~2時間ほどのトレッキングコースもあるので、
ブラブラ歩いてみることに。
(もっと奥に行ける長時間コースもあるけど、今回は割愛)
なんらかの岩
虹の山その2 日陰なので色がちょっと暗め…。
友人がいなくなったのでミニ三脚&セルフタイマーで撮影(笑)
一人でカメラをセットし、いい位置まで走って、ポーズをとる、
ということを繰り返していたら、
同じく一人旅のご婦人に声をかけられ、
「フォトフォト」とカメラを渡された。
撮ってあげると、
「フォト?」
と言われ、何枚か写真を撮ってもらった。
で、ちょこっと会話するものの、
こちらのご婦人、スペイン語しか通じない。
英語は「What」や「This」さえ通じない。
でも南米では英語が通じることの方が珍しく、
スペイン語オンリーの人がほとんど。
とりあえず、
お名前は「マリー」、アルゼンチン人ということがわかり、
私も
「メジャモ アユミ(私の名前はアユミです)」
「ソイ ハポネサ(日本人です)」
と、とりあえず知っているスペイン語で自己紹介。
で、まったく言葉が通じないのに、
写真を撮りあうために一緒に回ることとなった(笑)
こっちの人すごいなぁと思ったのは、
私が全然スペイン語通じなくても、
遠慮なくスペイン語でバンバン話しかけてくることが多い。
しかも楽しそうに。
日本だと、全然会話通じない外国人と話そうと思う人は少ないんじゃなかろうか。
よし、これは会話しよう!
でも英語通じない人に英語で話しかけても意味がない。
向こうが気にせずスペイン語で話しかけてくるのだから、
こちらも気にせず日本語で話すのだ!
この精神は、ペルーとボリビアで一緒だったたけちゃんに教わった(笑)
たけちゃんは旅行の間、
「これなに?」「これいくら?」「わかんないんだけど」
と、とにかく誰が相手でもずっと日本語で話していたのだが、
不思議なことに、結構な頻度で通じていた(笑)
一番びっくりしたのは、ペルーからボリビアの国境を渡った後の両替で、
100ボリビアーノ札を渡されたたけちゃんが、
「もうちょっと細かいやつちょうだい」と思いっきり日本語で言ったにも関わらず、
100ボリビアーノ札をひっこめて、
すすっと20ボリビアーノ札×5枚が出てきた時。
ええーー!!通じたよーー!!!!( ゚Д゚)
と、たけちゃん以外のみんなはビックリ!
確かに英語通じない相手なら、
英語で話しても、日本語で話しても変わらないよな、
とその時思った。
ということで、
マリーによるスペイン語と、
アユミによる日本語で、
約2時間のプルママルカトレッキングがスタート。
とりあえず写真撮影
最初は普通に撮ってもらっていたけど、
だんだんマリーから「こんなポーズがいいわよ」との指導を受ける(笑)
いいかな…このポーズ…。
景色はとりあえずスゴイ
いや~キレイだわ!
南米のグランドキャニオンとは言うけれど、
グランドキャニオンとは違う。
でも悪い意味ではなく、
規模は小さいけど、複雑な色合いはこちらがダントツ上。
マリー「ビエン?(Goodみたいな意味)」
私「ビエンビエン!
いや~キレイだねぇ♪(日本語)」
マリー「▽■※◇● ハポン?(日本にもこういう山はあるの?と解釈)」
私「ノンノン。ノンハポン。
日本はこういう岩山が少ないからね~。
こー木が生い茂ってワサワサした森林ばっかよ。(日本語)」
マリー「ノンハポン、うんうん♪(日本にはないのね、と解釈)」
マリー「□◎▲✕◇??」
私「ごめん、わかんない(日本語)」
マリー「(自分を指して)クアレンタオチョ(48)」
私「あぁ、年ね!
テンゴ 32 アニョス(私は32歳です)」
マリー「32!
(赤ちゃん抱くポーズ)24!」
私「ひょっとして24歳の子供いるってこと??ワォ(笑)」
マリー「24 21」
私「子供2人いるんだ~。ドス(2)?」
マリー「シー(そう)」
と、こんな感じで会話がたまに成り立つ。
でも多分通じてたの2割ぐらい(^^;)
町の方に近づきトレッキングも終盤。
墓地が見えてきた。
マリー「※△◆?? クリスト? ブダ??」
あぁ、キリスト、ブッダってことかな。
宗教聞いてきてるのね。
わたくし宗教はTHE・無宗教。
寺や神社には行くけど、信仰心のようなものはない。
が、世界を旅行するにあたり友人から忠告を受けていたことがあった。
宗教のある生活が当たり前であり、それに従って生活している人にとって、
無宗教ということは理解しがたいこと。
無宗教を説明することは割とどの国でも難しく、
なんなら頭のおかしいやつと思われる場合もあるので、
何でもいいから宗教を答えた方が無難、だということ。
確かに無宗教を説明しようと思うと、
要は、神様を信じていない、神様にお祈りしない、
とかそんな感じの英語になってしまう。
神を信じてお祈りすることが当たり前の人には、
「はぁ?」ってなるよな~。
でも何か答えとけと言われても…。
仮に仏教徒と言って、仏教ってどんな宗教?と聞かれてもさっっぱりわからない。
仏教徒はアジア中心ではあるけど信者も多いし、
下手に仏教徒に会ったときに困りそう。
ここで無難なのは日本だけの宗教である「神道」ではなかろうか。
・日本の宗教
・神社に行く
・八百万の神がいる
などなどを説明し、あとは、
「神社ってこれね」と、厳島神社の写真とか見せればいいかな。
これ以上つっこまれたら、あなたの宗教は?と聞き返そう。
という結論に出国前に至っていた。
私「宗教は神道だよ」
マリー「シントー?」
私「ハポン シントー」
マリー「おぅ!あ~…あ~…(なんだっけ、あれあれ)」
私「?」
マリー「ナン ミ ホー リ ギ キョー」
私「ん?」
マリー「ナン ミ ホー リ ギ キョー」
私「あぁ!何妙法蓮華経??」
マリー「シー!(それよ!) △※!□●(もう一回みたいなジェスチャー)」
私「ナン ミョー ホウ レン ゲキョー」
マリー「ナン ミョー ホウ レン ゲキョー」
私「うん、でもこれ仏教で神道じゃないんだけどね(日本語)」
マリー「ナン ミョー ホウ レン ゲキョー♪(覚えられたわ~と嬉しそうな表情)」
こうやってたまに会話が通じるのが面白い(笑)
で、町に到着し、トレッキング終了。
マリーとお別れ
別れ際、マリーに、
「アディオース、アユミ~!ナンミョーホレンゲキョー!」
と言われた(笑)
使い方違うけど(笑)、
「神のご加護を」みたいな意味合いで言ってくれたんだと思われる。
なんだかホッコリ(^^)
こんな時キリスト教ならなんていうのかな、アーメン?
少し宗教を勉強しようかな、と一瞬思ったけど、
いや、それよりスペイン語だろ、とすぐに思いなおす(笑)
プルママルカの景色は本当に素晴らしく、感動しました!
でも何よりマリーと一緒に楽しいトレッキングが出来たことは、
とてもいい旅の思い出になりました(^^)
グラシアス、マリー♪
(おまけ)
プルママルカの町並み。
かなりの田舎町。
民芸品売り場が広場のあちこちにあって結構雰囲気がいい。