さて、アメリカン航空の素晴らしい?サービスにより、

無事メキシコのカンクンに到着!

一人でメキシコ、ドキドキ☆

 

が、メキシコは後々ツレと楽しむとして、

先にメキシコの南にある小国ベリーズに行きます!

海が大変キレイなところとのことで楽しみです。

 

え~ちなみに今回、大作です(笑)

お時間あるときにご覧ください。

 

 

まずはメキシコとベリーズの国境の町、「チェトゥマル」へGO!

カンクンからバスでおよそ6時間です。

 

バスチケット。国境の街まで408ペソ、約2,900円。

ADOという大手のバス会社です。

 

カンクンのバス待合室

 

ここで乗り込み、チェトゥマル行きのバスへ。

 

 

~チェトゥマル事件簿~

 

およそ5時間後、午後3時、

バスが停まり、乗客の半分以上が降車。

おや、ここチェトゥマルよね?

残った半分はどこに行くのかしら。

なんとなく不安になり運転手に尋ねる。

 

私「ベリーズ行きたいんですけど、ここでいいんですか?」

 

が、運転手さん、どうも英語が通じず、公用語のスペイン語しか話せなかったらしく、

「☆▲✕□ベリーセ??」

と返してきた。

 

これから南米も旅するため、一応スペイン語を付け焼刃的に覚えてきたが、

覚えたもの言えば

 

1~10までの数字 ウノ、ドス、トレス…

やぁ オラ

おはよう ブエノスディアス

こんにちは ブエノスタルデス

こんばんは ブエノスノチェス

はい シー

いいえ ノー

ありがとう グラシアス

私は日本人です ソイ ハポネサ 

ビールください セルベッサ パル ファボール 

 ↑先輩が困ったときはこれを言えと教えてくれたが間違ってる(笑)

 

ぐらいのもの。

 

 

うーん、運転手さんが何言ってるかわからないけど、

ベリーセは多分スペイン語発音のベリーズだろう。

 

私「シー(そう)」

 

運転手「◆▽〇✖※※□」

 

何かわからないスペイン語を話しながら道路の向こう側を指さす。

そこには「ADO」とバス会社のオフィス。

 

おーなるほど!

あそこでベリーズ行きのチケットが買えるというわけですね!

 

私「グラ~シア~ス(ありがとう)♪」

 

とお礼を言うと、運転手さんはニッカリ笑い、

バスに乗り込んで去っていった。

 

よっしゃ!ベリーズ行きのチケット買うぜと意気揚々とオフィスへ。

が、

 

受付のお姉さん「もう今日のベリーズ行きバスはないわよ(英語)」

 

え!マジで!!?

 

地球の歩き方だとチェトゥマルからベリーズは一日20本もバスがあるって書いてあるのに…。

この時、メキシコは連休少し前。

日本でいう(?)GWの数日前といった感じ。

そのため、ホテルや交通手段はおさえとけとあったが、

まさかここまで予約がいっぱいとは…。

 

私「えっと、明日だと何時にバスがありますか?」

お姉さん「明日は午前3時と午後3時しかありません」

 

えっっ!!マジで!!!!????

 

そんなに!?

そんなにバスないの!?

 

 

午後3時だと日数が限られる中、1日を無駄にしてしまう…。

 

私「じゃあ午前3時でお願いします…」

お姉さん「OK」

 

 

さて、チケットは発券してもらったものの、困った。

今日中にベリーズに行けると思ってたから、

ベリーズの宿は予約したけど、チェトゥマルの宿は探してさえいない。

あたりは小さな商店が並ぶこじんまりした海沿いの田舎町の景色。

 

なんもねぇ~…。

 

そもそもここがチェトゥマルのどこかもよくわからない。

国境近くの街なのにこんなに何もないものなんだ。

 

ネットは無料wifiを見つけてつなぐだけだったため、

それがないと完全な情報弱者となる私。

やっぱ世界共通simカードとか用意しとけばよかったな、

と思ったところ、メキシコの通信会社のオフィスを発見。

ここでとりあえずネット通信をゲットするか。

 

私「オラ~、simカードほしいんですけど~←英語」

 

おばさん「△◆※????」

 

ヤバイ、英語通じないようだ。

 

私「えっと、sim パルファボール(ください)」

 

おばさん「Oh!sim!」

 

よかった、通じた♪

で、simカードをもらいスマホに突っ込む。

しかし、

 

~通信事業者によりsimロックされています~

 

との文字。

うそ!2か月前にsimロック解除したはずなのに!!

 

おばさん「✖◎※◆???(スペイン語)」

 

私「いや、おかしい、simロック解除したはずなのに。なんで(日本語)」

 

おばさん「〇■▽※」

 

おばさんも私のスマホを見ながらいじるが動かない。

 

おばさん「〇◆✖◎ sim???(スペイン語)」

 

私「いや、私のスマホに問題があるから、simカードには問題ないと思う。(日本語)」

 

と、会話のようで会話でないスペイン語と日本語のやりとりをしていたが、

埒がわかなくなり、おばさんがあっちに行った方がいいんじゃない?

と道路向かいのお店を指さした。

 

「China mobile」

 

いや!おばさん、違うんです!

 

私「ソイハポネサ!(私は日本人です)」

 

おばさん「Oh!ハポネサ」

 

私「シー(そう)」

 

 

ようやく会話が成り立ったものの、

おばさんは「もうお手上げよ」のジェスチャーをした。

 

うぅ~…どうしよう…。

するとそこに

 

「Can you speak English?(英語は話せるの?)」

と英語をしゃべれるお姉さん現れる!!

 

きゅ、きゅ、きゅ、救世主!!!!

 

そしてお姉さんを介して、

simが必要になった事の経緯(宿を探さないといけない)や、

多分私のスマホに問題があってつながらないということを、

おばさんに伝えてもらった。

 

おばさん「✖◎※◆!☆」

 

お姉さん「おばさん、ナイスだわ!

今日の宿がないなら知り合いの宿を紹介してくれるって。

知り合いのタクシードライバーも呼んでくれるみたいよ!」

 

私「ええええ!ほんとですかーーー!!!

ぐ、グラシアーース(涙)」

 

 

そしておばさんはタクシーを呼んでくれ、

「私のオススメの宿が空いてなかったら、別のホテルを探してあげて。

明日朝3時のバスだから2時半にお迎えに行ってあげて」

との伝言までしてくれた模様。

 

そしてタクシーの運転手さんも優しかった。

結局1軒目、2軒目と宿が空いていなかったのだが、

ぐるぐる回って宿を探してくれた。

 

そして3軒目に英語をちょっと話せるスタッフがいる宿に到着。

 

スタッフ「ベッドもキャンプも空いてるわよ、

ベッドなら400ペソ(2,800円)、キャンプなら100ペソ(700円)。どうする?」

 

私「部屋空いてるならとりあえずここにします。」

 

これ以上探させるのもタクシーのおじちゃんに申し訳ないし。

 

私「タクシーのおじちゃん、グラシアス。」

 

おじちゃん「ドス、トレス、セロ(2.3.0)」

 

私「ん?」

 

おじちゃんは手に2:30と書いて、

ここね、というジェスチャーをした。

 

あ!迎えに来てくれるんだ!!

 

私「グラシアス!!」

 

おじちゃんはニッコリ笑い、タクシーで走り去っていった。

 

 

携帯屋のおばさん、ありがとう!

救世主のお姉さん、ありがとう!

タクシーのおじちゃん、ありがとう!

チェトゥマルの人マジ優しい!!

グラシアス!

 

 

そしてここで、

「こんにちは」

とまさかの日本語で話しかけられる。

 

見ると日本人女性。

 

に、に、日本人っ!!

ハ、ハ、ハ、ハポネサーーー!

 

お名前は「チカさん」。

こちらのキャンプに泊まっているとのこと。

 

しかも英語ペラペラ、スペイン語も話せる。

 

心強い!!!救世主現る!!

 

 

スタッフ「じゃあ部屋に案内するわね~」

 

 

と、宿のベッドルームを見せてもらったが、

これで400ペソなんだ…という部屋の狭さ。

ならもう安さで勝負。

ちかさんもキャンプに泊まってるって言ってたし、大丈夫でしょ。

 

私「キャンプにします。安いし」

スタッフ「OK、こっちよ」

 

 

 

 

 

 

マジか。

これマジか。

 

テント、確かにテントだ。

テント以上でも以下でもなくテントだ。

 

 

昨日の夜ロサンゼルス空港のビジネスラウンジにいた私は、

今日ここに泊まるのか。

 

 

 

うん、

なんか面白くなってきた(笑)

 

 

 

 

テント内部

 

カトリス設置。でも寝るときなんかかゆかった…。

 

水シャワー。

 

久々だわ、こんな感じの安宿泊まるの。マジで大学以来かな。

 

 

そしてちかさんと一緒にごはんを食べに出ることに。

 

のどかな海辺の景色

 

ビーフとアボカドのタコス。めっちゃくちゃおいしかった。

 

そしてちかさんに事の経緯を話したところ、

「じゃあとりあえずsim解除しないといけないですね。

私のskypeで日本に電話していいですよ」とのこと。

 

え、skypeってskype同士じゃなくても電話出来るの?

てか国際電話高くない?と思ったら、

skypeは固定電話にもかけれるし、

値段も相当安いので便利だよ、と教えてくれた。

 

マジで救世主!

というかもはや神!

 

全然知らなかった。

てことでauに電話。

 

au「そうですね、お客様は2か月前にsimロック解除されてますね」

私「でもロックしてるって出るんですけど」

au「うーん、でもこちらの手続きは終わっておりますので、

あとはご使用になるsimの状態に問題があるのだと思います」

 

 

そうなの?

とりあえず電話を切る。

 

ちかさん「じゃあ私のsimさしてみます?本体に問題なければつながるはず」

 

確かに。

が、結局ちかさんのsimを借りてみるものの、

「通信会社によりsimロックされています」の文字。

 

au---!!(怒)

どないなっとんじゃーーー!!!!(怒)

sim使えんやんけ、ぼけぇーー!!!!!!!!!

 

 

で、結局本体をいじくりまわしていると、

設定からずっと奥深くに行ったところにある

SIMカードステータスという項目に行きつく。

 

「simロック中」

の下に「更新」のボタン。

 

ポチッと押すと。

「simロック解除」となった。

 

 

ででで出来た!!!!!

ようやく出来た…ううう…(涙)

 

てかこんな煩わしいことしないといけないなんて聞いてないっ!!

怒りがふつふつと沸く。

 

 

そしてちかさんについてきてもらい、

携帯会社でsimの登録手続きをしてもらった。

無事に電波が入る。

 

やったー!!!!

入った、入ったよぉぉぉ!!!

 

 

 

そしてあることが判明する。

 

 

ここはチェトゥマルのどの辺なんだろと思いグーグルマップを起動してみると、

現在地はチェトゥマルから数十キロ手前に位置している

「バカラル」という町になっている。

 

私「……。ここ、チェトゥマルじゃないの?」

 

ちかさん「え??ここはバカラルだよ」

 

 

あぁ、

 

 

あぁ、なるほど、

 

 

なるほど、そういうことね。

 

 

だからか、

 

だから、バスの乗客が半分残ってたんだ。

だから、ベリーズ行きのバスがあんなに少なかったんだ。

だから、こんなに町全体が小さいんだ。

 

 

わかった…ようやくわかったよ、

自分の犯した本当の過ちが(涙)

 

 

 

その後は、宿に戻り、ロビーのようなところで、

ちかさん、ザック(ちかさんの友人のカナダ人)、

偶然居合わせたイタリア人カップルと数時間ほどおしゃべり。

イタリアや日本の年金とか保険とか、そんなマジメな話もした。

英語力に乏しいのでほとんど聞く側だったけど(笑)

 

 

 

 

そして夜2:30。

タクシーのおじちゃんが来てくれて、

無事にバス乗り場まで送り届けてくれた。

もう本当にありがとうございます。

感謝しかありません。

チップはずみます、心からはずみますとも。

 

AM2:30、バスオフィスにて。

 

 

色々ありましたが、

人の温かさにたくさんたくさん触れることのできた一日でした。

今後旅を続ける中でも、強く思い出に残る一日になるのだろうと思います。

 

ありがとう、グラシアス、

チェトゥマルバカラルのみなさま。