こんにちは、泉です。
金沢競馬は県営第三回の開催が終了しました。
10連休がスタートするとあって土曜に到着した金沢駅は大混雑。
ニュース映像では兼六園など県内の観光地も軒並み
混みあっていたようです。
金沢競馬場にも沢山のお客様が詰めかけてくださいました。
その中で28日に金沢競馬今年最初の重賞にして平成最後の重賞
金沢スプリングカップが行われました。
出走は10頭
1 ベルウッドデナリ
2 プラチナバディ
3 ルクナバード
4 マイネルリボーン
5 ドリームズライン
6 ムーンファースト
7 ナガラオリオン
8 ヤマミダンス
9 ブラックビアド
10 ディアグリスター
単勝式の人気はナガラオリオンが圧倒的な1番人気で
それにブラックビアド、ドリームズラインが続いてこの3頭が10倍以下。
さらにムーンファースト、ディアグリスターという人気順でレースを
迎えました。
スタートからダッシュをつけて行ったヤマミダンスがハナを切って
それにムーンファーストが取り付いて2番手。
ここまではほぼ想定通りという形でしたがその後にスタートやや遅れた
ナガラオリオンが上がってきます。
ナガラオリオンが金沢に転入し勝ったレースはいずれもそのまま
先頭に立って後続を突き放すという内容のもので
敗れたケースでも僅差の2着だったイヌワシ賞は勝ったモズオトコマエのマークを受けたものの、この先頭に立つパターンでした。
一方敗れたレースは極端なスプリント戦だったこともありますが
後方から行かざるを得なかった日本海スプリントや
スタートで大きく遅れてついに先頭に立てずじまいだった中日杯が
思い出されます。
これは昨年の金沢の馬場状態を加味した作戦を取った事や
ナガラオリオン自身にスピードがあることも理由だと思いますが
折り合いが大変難しい事がこの作戦を選択する、あるいは
せざるを得ない大きな理由だったようです。
しかしこの日のナガラオリオンは一味違いました。
ヤマミダンス、ムーンファーストを前に置いて
3番手の外目で・・・折り合いました。
これは大きな驚きでした。確かに前走もそれらしきレース運びでは
ありましたが一般戦の1500m戦でのことであり、重賞の、しかも流れが
緩む1900m戦で3番手からの競馬というのは少なくとも私は全く
想定していませんでした。
火曜日に金田調教師にお話を伺う機会があったのですが
「折り合って競馬ができたのは正直言って驚いた。
よっぽど龍也(中島騎手)と手が合うんだね。」
と仰っていたぐらいです。
その後もナガラオリオンは実にスムーズにレースを進めました。
一旦先頭に立ったムーンファーストを2周目3コーナー手前で
とらえて再び先頭に立ったヤマミダンスにスッと並んで行き
4コーナーでは先頭。そこから抜け出して3馬身差の快勝を
収めました。2着には3コーナーでかわされながらも粘りを見せた
ムーンファーストが入り、ヤマミダンスが3着となりました。
(師匠の加藤調教師におめでとう!と声を掛けられる中島騎手)
ナガラオリオンの関係者の皆様おめでとうございます!
~表彰式 中島騎手インタビュー~
―ナガラオリオンと言えばやはりスタートがカギに
「そうですね、もう遅れるのは想定して乗りました、ハイ。
思った以上に馬がスタートしてからグイグイ行こうとしてしまって
そこを抑えるのが・・・その時に何とか折り合ってくれと思ってました。」
―道中は3番手に。折り合った結果?
「そうですね。(1周目の)直線向いたらスッと折り合ってくれたんで
あとはもう、馬を信じるだけでした。」
―仕掛けは3コーナー過ぎ。思った通りのレース運びか
「ヤマミダンスが隣でずっと辛抱していたので少し早めに動いて何とか
押し切れればなと。しぶとい相手なのでそこは警戒しました。」
―距離に関してはどう考えるか
「元々短距離を中心に使われていた馬なので少し心配もありましたが
去年の成績を考えても1900mでもやれると信じていたので
心配はしていませんでした。」
―今日の内容なら今年の金沢の中心に
「そうですね、頑張ってほしいです。」
―最後にファンの皆様に
「今日はナガラオリオンと自分を応援してくださって
本当にありがとうございます。
今後とも金沢競馬を盛り上げられるよう頑張るので
ご声援をよろしくお願いします。」
~金田調教師コメント~(火曜日に伺いました)
「折り合って競馬ができたのは正直驚いた
よっぽど龍也と手が合うんだね。
舌も出してたけどハミの下から出てたのが良かったのかな?
とかいろいろ考えちゃったよ(笑)
こういう競馬ができたのは収穫で内容も強かったけど
(先を見据えると)やっぱりちょっと距離は長いかな。
できれば距離が合うところを探して使いたい。」
そしてナガラオリオンの他に、この日のメインレースを快勝した
ティモシーブルーのお話もしてくださいました。
「今日の馬場(不良)であの勝ち方(外からの差し切り)は凄い。しかも
ゴール後の仕草を見るとまだ本気で走ってないんじゃないかな
先頭に立つと気を抜いちゃうから道中は先頭に立たないように我慢して乗ってるんだよ。
距離に関しても伸びていいと思うし、百万石賞目指してます。
このティモシーブルーとムーンファースト、それにコスモボアソルテで
何とか今年は百万石賞取りたいと思ってます。」
金田調教師の色々なお話を伺ってるといかに多方面に目を向けて
考えているか、フットワーク軽く動いているかという事を感じます。
令和の時代もぜひ金沢競馬を盛り上げてください!
金沢競馬次週の開催、令和最初の開催はいつもの日・火ではなく
5日・6日の日・月開催です
お間違えの無いようにご注意ください。
令和の時代も金沢競馬でお楽しみください
ご来場ご観戦お待ちしております。