こんにちは。
金沢競馬県営第2回開催の前半戦が終了。
開催2日目の4月23日(火)第7レース、
ウインベルズトール号に騎乗し勝利した
青柳正義騎手、通算800勝達成しました。
ウインベルズトール号に騎乗し勝利した
青柳正義騎手、通算800勝達成しました。
(第7競走、本馬場入場の様子)
この日は12レース、フル騎乗の青柳騎手。
忙しいレースの合間でしたが、
いつもの笑顔で丁寧に取材に応じてくれました。
忙しいレースの合間でしたが、
いつもの笑顔で丁寧に取材に応じてくれました。
「レース前からこのメンバーでも
チャンスがあると思っていました。
チャンスがあると思っていました。
(日曜日に2勝、今日1つ勝って800勝達成)
足踏みせず決められて良かったです。
足踏みせず決められて良かったです。
チャンスがあれば南関東にも
(期間限定騎乗)行ってみたいですね!」
(期間限定騎乗)行ってみたいですね!」
南関東で期間限定騎乗を行うには
「通算勝利数1000勝以上、冬季休催競馬場
(北海道、岩手、金沢)所属騎手は通算800勝以上」
という規定があり、
青柳騎手は参加資格を得たことになります。
日頃からお話を伺う中で、
目標の1つに南関東での騎乗を挙げる青柳騎手。
この勝利は100勝刻みの区切りの中でも、
とりわけ大きな意味を持つのではないでしょうか。
さて通算800勝を達成した青柳正義騎手、
昨年度、2003年デビュー以来初の金沢リーディングを獲得。
年度が変わり少し時間が経ちましたが、
改めてその心境を伺いましたので、ご紹介致します。
昨年度、2003年デビュー以来初の金沢リーディングを獲得。
年度が変わり少し時間が経ちましたが、
改めてその心境を伺いましたので、ご紹介致します。
(取材日:2019年4月14日)
青柳正義騎手は
1985年4月5日、千葉県出身の34歳。
親戚に競馬場内で働く人がいたということですが、
いわゆるサラリーマン家庭で育った青柳騎手。
親戚に競馬場内で働く人がいたということですが、
いわゆるサラリーマン家庭で育った青柳騎手。
乗馬の経験はなく、初めて馬の乗ったのは教養センター入所後。
「親戚の影響もあったけど、体も小さかったので…
あとはノリと勢いでしたね」
と騎手を志した当時のことを振り返ります。
と騎手を志した当時のことを振り返ります。
金沢に来たきっかけについては
「実家は千葉ですけど、
「実家は千葉ですけど、
南関でやれる程の成績ではなかったですし、
どこかいいところはないかなと。
どこかいいところはないかなと。
その時に『金沢いいんじゃない』って先生に薦められて、
ちょうどうちの親方(鈴木正也調教師)が見に来てくれていて、
ちょうどうちの親方(鈴木正也調教師)が見に来てくれていて、
それが縁で決まりました」
2003年4月6日の1R、
キタイセダンサーに騎乗しデビューすると
同じ日の3R、フジマーガレットとのコンビで初勝利。
同じ日の3R、フジマーガレットとのコンビで初勝利。
デビューの年は10勝を挙げ、
以後年間20勝前後の成績が続きます。
大きな転機を向かえるのは、デビュー10年目の2012年。
前年15勝を大きく上回る53勝を挙げ、
一躍リーディング上位に名を連ねます。
「一番大きいのは中川さん
(中川雅之現調教師)が引退したことですね。
言葉は悪いですけど、当時かなりお尻を叩かれましたね。
『ある程度の成績をあげないと乗せられないから、もっと頑張れ』と。
引退して調教師になる中川さんに、
言葉は悪いですけど、当時かなりお尻を叩かれましたね。
『ある程度の成績をあげないと乗せられないから、もっと頑張れ』と。
引退して調教師になる中川さんに、
当時かなり発破かけられましたね」
引退直後の中川雅之調教師から激励を受け、
技術面でのアドバイスは勿論、
メンタル面でも大きな影響を受けた青柳騎手。
「まわりに迷惑を掛けながらもボチボチ勝ち始めて、
多少いい馬も回ってくるようになりました。
それから福山や笠松にも行くようになって。
他の人の乗り方を見て勉強するんですけど、
ある程度いい馬に乗せてもらえるようになったからこそ
『あの人はこんな風に考えて乗っているんだな』っていうことが、
ちょっとずつ分かり始めた感じはありましたね」
騎乗馬が変わり、技術面でも変革期に入り、
勝ち星が増えると、さらに有力馬の依頼がくる…
この好循環がうまれてからの活躍は、皆さんもご承知の通り。
勝ち星が増えると、さらに有力馬の依頼がくる…
この好循環がうまれてからの活躍は、皆さんもご承知の通り。
2013年北日本新聞杯で重賞初勝利。
2014年は名古屋競馬場に遠征し東海ダービー制覇など、
他地区でも重賞勝ちを収め、
2013年以降は毎年重賞勝ちを収めています。
これまでを振り返り、
「ここまで勝てるようになるとは、全然思っていなかったですよ。
勿論勝ちたかったですけど、
正直デビューした当時(ここまで勝てる)イメージはなかったですね。
年間100勝以上も勝たせてもらい有難いです」
と謙遜しながらも、
「去年だけみても120勝させてもらったんですけど、
2着も120回くらいあるんですよ。
2着も120回くらいあるんですよ。
それは取りこぼしが多いっていう事で、
それを半分にでも減らせれば、
それを半分にでも減らせれば、
180勝さらには200勝も見えてくると思う。
少しでも取りこぼしを少なくしていきたいと思います」
少しでも取りこぼしを少なくしていきたいと思います」
更に大きな数字を見据える青柳騎手。
お話を伺うなかで
「迷惑を掛けつつも」「関係者の皆様のお陰で」など
周りの人に対する感謝の気持ち、
周りの人に対する感謝の気持ち、
そして配慮する言葉が多く聞かれました。
上手くなる為の近道はない、
コツコツ努力していれば、いずれ大きな結果が生まれると
改めて感じるインタビューでした。
コツコツ努力していれば、いずれ大きな結果が生まれると
改めて感じるインタビューでした。
最後に
「全国を見渡したら
名古屋なら岡部さん(岡部誠騎手)
笠松なら佐藤さん(佐藤友則騎手)、
笠松なら佐藤さん(佐藤友則騎手)、
兵庫にも学さん(田中学騎手)や理さん(下原理騎手)、
吉村さん(吉村智洋騎手)って、本当に顔って人がいるんで、
少しでもそういう人達に近づいて、
『金沢と言えば青柳』と言われるようになりたいですね」
『金沢と言えば青柳』と言われるようになりたいですね」
と締めてくれました。
更なる活躍に期待しましょう。
(上記の勝利数は全て年間。年度の数字ではありません)
(800勝達成直後のパドック)
さて次週の金沢競馬は開催後半戦。
28日には今年度最初の重賞・第29回の金沢スプリングカップが
行われます。出走馬はこちら
そして平成最後の日、4月30日がこの開催の最終日となります。
次週も金沢競馬でお楽しみください。