やっぱり忙しいのですが、閑話で残念なハナシなど・・



先月ちょっとした人のつながりから、企画の仕掛けとして「その業界では著名な方」とのコンタクトをとることになりました。



その人物は、日本ではおそらく名前を言えば知らない人はいないであろう方で、世界的にも評価が高く、様々な講演で引っ張りだこになっています。

「その業界」では恐らく神様みたいな存在に取られる方もいらっしゃるかもしれません。



もちろんそのような方ですので窓口となる事務所があります。

私は企画書を作成し、西日本のアライアンスで関西地区での講演会を行うプランをたてました。

企画書はめでたく事務所に受理され、本人も講演に乗り気になっていただいたようですが、ご多忙な存在ですので中々日取りを調整することができず、伴って会場の確保も含め間々なりません。



事務所側の窓口となってる人物がかなりGO-INな方で、空いていなかった本人の希望会場を無理矢理に確保し、「この日に講演をしてください」と月日まで指定してきたのです。

非常にありがたい話ではあるのですが、指定してきた会場のキャパに対して予定より相当数の数字を集める必要がでてきました。

アライアンスを組んだ旅行社との合同企画となるためアジャストが当然必要になるのですが、事務所窓口の御方は「早く決めろ」と矢継ぎ早に言ってきます。



確かに、その著名な方の講演ともなれば、相当数の数を集めないと格好がつきません。

それでも私は集客できるものと考え、急ぎアライアンスの担当者の面々と話をし、企画実施できると踏んでOKの返事を一応返しました。


そしてツアー造成やイベント管理作業に移ろうとした途端、事務所側から・・・



「必ず○○○○人を集めないといけません」



さらには



「先生の著書を必ず全員に購入させてください」



などなど、更には・・



「講演の際、指定の機材設置を行い不備のないよう準備してください」

と指示された機材の見積り額が、当初の打合せの段階で聞いていた予算を大幅に超えることが分かりました。


先方指定の会場は、元々講演会用に整えられた施設ではないため、1回の講演とはいえ相当の手入れが必要だったのです。


参加者に強制的に著書を無理矢理買わせるのは問題ですので、最初から予算を組んで、サイン本のプレゼントということにしても良いと思っていましたが、想定予算を超える要求から算出されるツアー代金は、他のアライアンス旅行社の腰を引かせてしまう価格帯になってしまうものでした。



コンサートレベルのイベントの仕掛けを意図していたわけではなく、その著名な方の話を伺うだけで多くの聴講者が感銘をうけると思い、さらには収益の一部を震災の義援金として寄付するチャリティー講演のツアーを考えていただけなのに、段々と話が変節してきました。



指定された講演日はツアー企画&募集を行うにはギリギリ厳しいタイミングでしたが、過去に日本の旅行業界で行った事のない企画でしたので、何とか叶えたい思いもあって動いていたのですが・・・



事務所側からの強制的かつ高圧的な縛りを後付けで要求されることになり、各所への根回しも間々ならないまま話が一人歩きを始めそうになり、これはまずいと感じ、仲介者を通じて白紙にするよう断りの連絡を入れました。



残念です。


そして断りを入れた途端、窓口担当者が

「無理矢理抑えたんだから絶対に行え!」


と恫喝してきました。



これで私もドン引き。

やっぱり講演会は止めてよかったと思ってしまいました。

イベントの仕掛けはしっかりとした準備が必須です。しかし成功させる為のタイムテーブルが、(恐らくは御本人が全く知らないところで行われた)事務所側の暴走で完全に狂ってしまったのです。

こちらも横暴に付き合って心中するわけには行きません。



講演謝礼そのものは相当良心的でした。

モチロン著書の物販&サイン会もしてもらってかまわないという条件で動いていたのです。

無理矢理参加者に著書籍を購入させなくても、その先生を好きな方はごまんといて、そのような人は一人で何冊でも買うようなものなのですがね・・・



イベントが上手く進めば、私が核となって、その方と貴重なお話をさせていただいたりすることができたのですが・・・


残念です。


いい勉強にはなりました。

しかしやっぱり・・







高知発?なんちゃって添乗員の旅たび日記


残念です。