さて、インドのはなしの続きです。
インドは中国同様に人口の多さもあり、勤勉かつ能力の高い人材が豊富なことから、ITを中心とした先進分野の産業が注目されてきたのは少し昔の話になります。
製造業等も、欧州諸国を中心に技術移管やアウトソーシング事業がインドにシフトされていることから経済発展著しく、Bricsの中でも成長株であることは間違いないでしょう。
インドという国柄は旅行・観光産業の分野において、昨今の成長から観光地の整備やホテル・交通機関のインフラがどの程度成長しているのだろうか・・・実際に見てみたい、というのが今回の視察の目的の一つでもありました。
ちょうど中国が暴動や地震、オリンピックなどさまざまな要因から、観光客そのものに敬遠されてきていました。
旅行業界では中国旅行は、安・近・短(安く・近く・短い日程)で設定できる主要商品でしたので、今年は成果が非常に芳しくありません。
そこでポスト中国の位置づけからもインドになにかヒントがあるのではないかと思ったりしていました。
国や地方の豊かさは駅を見ればわかるといわれます。
・で、駅を何枚か写したんですが・・・・
まあ、何といいますか、インドの鉄道は交通機関の主要ですので、そこそこ大きいといえば大きいのかもしれませんが清潔感はまったくなく、小便のような悪臭や、プラットホームでも乞食や野犬がうろうろしているので、この国の現状が押しなべて分かるのではないかと思います。
また駅のホーム付近では野宿をしている人がたくさんいました。それも個人ではなく、一家族丸ごと総野宿を結構見かけました。インドでは地方や季節にもよりますが、夜でもかなり温かい(蒸し暑い)ので家を持たない人々にとって駅は過ごしやすいのかもしれません。
いわゆるひとつのアウトドアライフですね(・ω・)
中国同様、経済成長とは別世界のように平易な一般生活との差が極端なまま、貧富の差が拡大していっている感じがしました。
まあ、インドという国に清潔感を求めているわけではないのですが、旅行商品としての視点からはまだまだ平均的な日本人観光客が抵抗感を感じる部分は多々あるのかな・と思いました。
これはこれで、インドを楽しみながら鉄道の旅をすごすことはできるわけなので、個人的には楽しかったです。
また時間通りに運行することがないことでも悪評高いのがインド鉄道です。
最近はかなり改善されてきているようですが、我々が移動に利用したアグラ~ベナレス間の深夜特急も2時間近く遅れて出発しました。
今回は1等コンパートメントを利用しました。
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インドの寝台列車のなかではかなり良い方です。
ただ、添乗員が同行するようなグループツアーとして利用するには、何ヶ月も前から予約が必要で席もギャランティ(買取方式)しないといけない上、デポ(予約保証金のようなもの)がいるので、一般募集としては利用しづらい面があります。
アグラ~ベナレス間・所要約12時間近くの列車の旅です。
深夜特急・・・・その名のとおり夜は真っ暗で景色も楽しめない上、昼は暑い中の視察でシャワーも浴びられない着たきりスズメでしたので、しょうがなく朝まで爆睡でした。
そして、翌朝ベナレスに到着。ボサボサ鳥頭で見たベナレスの光景は私にとって強烈なものでした。
つづく。
こちらもよければお願いいたします。
こんなの貼ってみました。
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