という事で、おさらいしときます。
放射性物質とは。
放射線をだす物質の事
自然界にもともと存在するウランやラジウム、
それらを核分裂させた際に生成されるのがセシウムやヨウ素(今話題のヤツですね)などなど。
では放射線って?
放射線とは物質を透過する力を持った光線に似たもので、
アルファ(α)線、ベータ(β)線、ガンマ(γ)線、中性子線などがあります。
放射線は種類によって物を通り抜ける力が違いますが、
それぞれ異なる物質で遮ることができます。

ちなみに、放射線をだす能力の事を放射能っていうんですね。
これらの事を懐中電灯に例えたものが下の図。
光が放射線、懐中電灯が放射性物質、光を出す能力が放射能にあたります。

まー、なんてわかりやすいっ。
今、最も話題の。
ベクレル
ベクレルとは放射能の強さを表す単位です。
放射性物質は放射線をだした後壊れてしまうんですが
その際に1秒間に1つの原始核が変化する数、もしくは強さを示したものがベクレルです。
その物質によって放射線の種類は違うし、
放射線をだしてる物体から遠ざかるほどに浴びる放射線が少なくなるので
ベクレル数だけでは人体への影響を計る事ができ無いんです。
福島第一は、INESという国際基準で、
過去最高の原発事故である、"チェルノブイリ原発事故"と同等(それより上が無いだけですが)の
レベル7に達したと昨日発表された。
いままで、"レベル5だからそんなに対した事ではない"風に言ってたのに!です。
で、そのレベル7を数値(ベクレル)で見ると。
物質によって種類が違う事はさっき書いたけど、
これをわかりやすくするために代表的な"放射性ヨウ素131"に換算したとすると、
な、なんと!"37万~63万テラベクレルもの量を排出していた事になる"と推計したんです。
37万兆ベクレルです。
37000000000000ベクレルですよ!
でもこれは、累計であり、あくまでも推測した数値。
では実際には...
昨日の時点で北茨城市沖で穫れたイカナゴの稚魚からは1kg当たり2300ベクレル(ヨウ素)
同市で穫れたほうれん草からは621ベクレル(セシウム)とどちらも基準値を大きく上回っていた。
これは、漁の自粛と野菜の出荷停止になってしまいます。
ただ、ほうれん草は同市と隣町以外では今現在基準値以下なので
今週末の再検査後には出荷できるようにしたいと考えているようです。
できる限り消費し、農家の方を支援していきたいですね。
もひとつ。
シーベルト
気になるのは、何チャラシーベルト?
こんなのおばあちゃんやこどもに言ってもチンプンカンプン。
もっとわかりやすく伝えるべきでしょ。
放射線が人体に与える影響はこのシーベルトで表すんです。
だから一番気にしなくてはいけないワードかも知れませんね。
1シーベルトの1000分の1が1ミリシーベルトで、その1000分の1が1マイクロシーベルト。
大事なのは次。
放射線の影響。
適度な日光浴は身体に影響を及ぼさないけど、
日焼けをしすぎると皮膚が影響を受けてしまうように、
放射線は受けた量によって身体への影響が異なってくるんです。
数値で見ると...
人が生活しているだけで自然から受ける放射線の量は2.4ミリシーベルト。
胸のレントゲン写真を撮ると1回で0.05ミリシーベルト。
集団検診などで撮る胃のX線写真を撮ると1回0.6ミリシーベルト。
福島第一原発から24キロ北西にある浪江町で、
(以前俺の記事で紹介した、東電からの見舞金を断った町ですね)
先月の12日から約3週間の間、毎日8時間外にいたと仮定した場合の最大値が
34ミリシーベルトだったんだそう。
これはどういう事か。
このまま知らずに、または知っていてもこの町で暮らしていこうとすれば、
約3ヶ月で健康に影響を与えるとされる100ミリシーベルトに達してしまうんです。
ここには住めないという事ですね。
50カ所以上の観測点のうち、最も数値の大きい町での事だし、
放射性物質は自然に減っていったり、雨で流れたり(もちろん川から海へ、です)するので
一概にこのとおりとは言えないらしいんだけれど。
でも、1ヶ月もの間"大丈夫です"って言っておいて
これまた、昨日の時点でやっとこの事を発表したから問題になってる訳ですね。
いずれにせよ。
俺は先月12日の建屋の水素大爆発を見た瞬間に"こりゃ相当ヤバい"と思ったけど
やっぱり深刻な状況だったんですね。
国や保安院は、国民はおろか、世界中に"ごまかし"続けてたわけです。
今頃になって"妊婦さんやこどもに自主避難を勧告します"って言われてもねぇ。
ここで180度目線を変えてみる。
かばう訳ではないけれど。
今回の事故が過去最悪のチェルノブイリの事故と違うところは、
チェルノブイリでは原子炉が運転中(福島は一応停止した)に暴走して爆発(今回は爆発していない)したため、
数百万テラベクレル(福島よりまだずっと多い)以上の放射性物質が放出され、
半径数百kmにプルトニウムを含む大量の「死の灰」がばらまかれた。(福島は今後もこのような事はないとされてる)
IAEAの基準では4000人が死亡したとされ(反原発派の推定では10万人以上)
その後何十年もの間そこには住めなくなっている。
こう考えるとまだマシ?
いや、こういう考えも知っとかないと
ほら、またパニックやデマが起こるかもしれないでしょ?
ま、今回の事故はチェルノブイリ級である事は確かなんだけど。
はい、途中から訳わからなくなってきたのでもうやめましょう。
頭痛くなってきましたねー。
でも勉強になりましたねー。
これでニュースみても納得できますねー。
よかったよかった。
あの悪夢のような日からひと月
みんながBlogを自粛したり、なんかさみしいなーと思って、
俺の中では少々の無理をしてでも色々書いてきた。
毎日Blog書いてる人ってホントすごいと思います。
"そろそろ元のペースに戻そう"って思ったり、
"こんな嫌な話ばっかり書くの嫌やー"って思ったりもする。
でもこうやって書く事で、物事を見つめ直せるのもいい事なのかなとも思ったり。
どないやねーーん。