いいお天気でサクラもとても奇麗だったのでたくさん写真を撮った。

年に数日の儚いいのち。
花の咲く期間が最も短いとされるソメイヨシノが一番好きです。

開花した数日後に、気温がぐぐっと下がる事があるけど
それを天気予報なんかでは"花冷え"といいます。
花冷えのあった年はサクラの花の咲いている期間が長く、
雨がよく降る年(暖かいという事ね)は早く散ってしまう。

春にお天気が続くと放射冷却で朝晩冷え込むので
花びらも散らずに残ってて一石二鳥。
まさに自然の妙。

日本人の8割の人がサクラを好きと思っているんだそうですね。

サクラの木は、つぼみを付けだすと葉っぱが"休眠ホルモン"を作ってつぼみを眠らせ、
一定の寒さになった頃、つぼみが眠リから覚めて、その後暖かくなると花をつける。
これが気象条件に合うのが冬から春にかけて、なんですね。

でも、秋口なんかに何らかの影響で葉っぱが少なくなったりして休眠ホルモンが得られなくなり、
その時に寒い日が2~3日続き、その後また暖かい日に戻ったりするとサクラが勘違いして花をつけたりすることがある。
これを"狂い咲き"っていうんだそう。
で、こんなまれな気象条件から、秋のあたたかな日を"小春日和"っていうんですね。
これも代表的な秋の季語となってます。

咲いている様の美しさ、
花を咲かすためだけに力のすべてを使う生命力の強さ、
咲いてから散るまでの移ろい行く様に人生や一期一会、幸福、恋愛などを投影すること、
咲き終えた後には潔く散る姿を美しいと考えること、
日本人の心意気はこの花を愛する所から来ているのかも。
ぱっと咲いて、ぱっと散る、そんな潔さがいいですね。

この色のコントラストがたまりません。

自粛ムードが流れたこの春のお花見だけど、
本来、厳かに行われる伝統行事であり、りっぱな日本の文化だと思う。
年度の変わり目である春は、出会いと別れの季節でもあり、
そんな季節に咲くこの花を囲い、ひとときを過ごすのはけして悪い事ではないはず。
さすがに、カラオケや発電機をブルブル焚いての宴会はどうかと思うけど。

生見坂。
この坂を下る時はいつもワクワクする。
"波はどうかなー"なんて思いながら下るんです。
せっかくたくさんあった木を切ってまでビーチを見やすくしたのは
波を見るために急にのろのろ運転するサーファーが多く危険だったから。
見やすくなったからといって、ここでハザードつけて止まって波チェックするのはもっと危険なので絶対にやめて下さいね。
常識ある行動を、です。
この春のサクラはいつもと違う心境で眺めた。
よくも悪くも、いつまでも心に残るサクラとなる事と思う。
そんな気がするんです。