3月11日。
その日は夕方から出かける予定があった。
早く終わる予定だった仕事が、思いのほか時間がかかってしまい少し慌てて帰宅。
で、家に帰ると、な、なんと、おかんが勝手に俺の大事な...
俺の大事なモンステラをいじってる...
"何してくれてはります?"と聞くと、
"植え替えや"と。
"何が植え替えやぁ~っ"と怒ったのは言うまでもないけど、
もうすでにハチから出され土が落とされたので、
ほっとく訳に行かずバトンタッチする。
"よりによってこの忙しい日に..."なんて思いながら、しゃがみ込んで土を作ってた。
で、立ち上がった瞬間にめまいがしてよろけてしまい、
"俺もいよいよ歳かな..."なんて思ったんだけど、
後から考えるとそれが地震だった。
”5月になってから株分けしようと思ってたのに”とブツクサいいながらも、
なんとか作業を終了し、家に上がって猛ダッシュで出かける用意をした。
いつもならTVなんてつけないんだけど、
"地震の情報でも..."と何気なくつけると例のショッキングな映像が流れていた。
と言っても、この時点では第一波の津波が来ていたところで
あわてて逃げていく漁港関係者の車や、
置きっぱなしで浸水してしまう車の映像などが流れていた程度。
それでも気になってずっとTVに釘付けで、
予定していた出発時刻を大幅に遅れて家を出た。

西の空が色付き、
"あー、もっと早く出れば夕焼け撮れたのにーっ"なんてのんきな事を思う。

もちろん時間的にギリギリなのでTop Speedで現地へ向かう。




現地に着いた頃には暗くなっており、
夜空に三日月が輝いていた。