6日(月)水沢11R【M2】東京スポーツ新聞社杯第20回トウケイニセイ記念(オープン ダート1600m 1着賞金300万円 11頭立て 発走予定時間15時50分)
Horse&Hope 馬よ、希望よ、明日よ。2021岩手競馬
<見解>
冬のマイル王決定戦は、伝説の名馬の名を冠したトウケイニセイ記念。スピード自慢の11頭が出走して来たが、3ヶ月ぶりに戦列復帰するGⅠホースを中心にレースが動きそう。注意したいのはマイル実績や仕上がりが良い転入馬。ここから大晦日の大一番、桐花賞を目指すメンバーが多いだけに、激戦必至の好レースを期待したい。天国にいる偉大な先輩が後輩の走りを見守っている。
◎ヒガシウィルウィン
青藍賞優勝後は、マイルCS南部杯(JpnⅠ)を回避。3ヶ月ぶりだが、笠松グランプリ遠征(回避)を視野に入れた調整で、仕上がりに問題無いと見た。実績・能力が抜けており、GⅠ馬として負けてもらっては困る。
○ユノートルベル
前走、北上川大賞典の惨敗は息の抜けないペースで度外視。9月の青藍賞ではヒガシウィルウィンに0.4秒差2着と迫り、差し脚あるところを見せた。成績平凡だが、マイルは得意、脚を伸ばせば2着には・・・
▲ツクバクロオー
高知から転入し、出走した8つの重賞で福永洋一記念優勝を含め、全て入着の持ち主。5ヶ月の休養明けだが、実績的に問題はあるまい。後は相手との力関係と、岩手の深いダート適性がカギになる。
(※馬主を見たら、廃止された上山競馬の調教師だった松浦正春さん。某経済誌で競馬存廃の取材をした時、松浦先生にはお世話になりました!)
△プロヴィデンス
JRA3勝クラスから岩手入り。これまで2戦2着2回とオープンで惜敗したが、いずれも1800mでのもの。今回は距離が短縮され、本領発揮しそうなタイプ。軽視をすると痛い目に合いそう・・・マークはしておきたい。
△タイセイブラスト
堅実に走るのがこの馬のいいところ。特にマイルでは比較的安定した走り、ここは1頭別格がいるものの、巻き返しは可能。前2走は忙しいスプリントで、改めて見直す手。ただ、大外枠が気になるところだが・・・
×サンエイムサシ
岩手でデビューし、その後は南関東で奮闘しながら揉まれて戻って来た。再転入後は5戦3勝2着1回3着1回と、力を付けた印象。今回、初の一線級との対戦になるが、成績好調である以上、警戒は必要だろう。
■自信度:U(※A~Zの段階)
■推定ペース:M~H
■推定タイム:1.39.前半~1.41.半ば
<レース紹介:トウケイニセイ記念>
2000年に創設された重賞競走。43戦39勝2着3回3着1回の成績を残した伝説の名馬トウケイニセイの功績を称え、当時1.39.5のレコードを刻んだ水沢1600mで施行。岩手競馬冬のマイル王決定戦だが、年によっては桐花賞よりも豪華メンバーになる事もある。2016年シーズンからは岩手競馬グレードの導入で、M2に格付けされた。レース名のトウケイニセイは既に旅立ち、馬主の小野寺喜久男氏も後を追うようにこの世を去った。(僕が唯一尊敬する馬です)
<第1回トウケイニセイ記念の思い出>
あの日は寒かった!記念すべき第1回を観ようと、東京から日帰りで水沢競馬場へ・・・。今思うと豪華なメンバーでね。タフな古豪バンチャンプ、上がり馬ランニングメイト、日本ダービーに出走したミヤシロブルボン、前年の3歳王者マルケイゲイン、名ステイヤーグローバルゴット、快速馬ハイフレンドピュア、後のGⅠホーストーホウエンペラー・・・etc
レースはハイフレンドピュアの逃げ切り、トーホウエンペラーが差して2着と言う結果。パドックで他の馬と違うな~と印象を受けたのがトーホウエンペラー。間違いなく、ダートグレード競走を勝てる馬だと確信したけど、GⅠ2勝する名馬に成長するとは・・・(あせ)。
翌年、東京大賞典を、翌々年にはマイルチャンピオンシップ南部杯とGⅠを優勝し、GⅢも朱鷺大賞典(新潟)、名古屋大賞典(名古屋)を制し、ダート路線のトップクラスに昇り詰めたのは凄かったし、見ていて楽しかったね。
ちなみに・・・第1回トウケイニセイ記念が行われた日の第4レースには、後に南部杯で岩手ワンツーを決めた時の2着馬バンケーティングが2歳条件戦に出走していた。そして・・・見栄晴さんがTV中継のゲストで来ていて、馬券を外したのか?暗めの表情で帰って行く姿を目撃したな(笑)。