ふ11日(月)盛岡11R【JpnⅠ】農林水産大臣賞典第34回マイルチャンピオンシップ南部杯(Road to JBC)(3歳以上オープン ダート1600m 1着賞金6000万円 16頭立て 発走予定時間17時30分)
Horse&Hope 馬よ、希望よ、明日よ。2021岩手競馬
<見解>
怪物達が駆け抜けた、馬肥ゆる秋の1マイル。この時期が今年もやって来た、ダートマイル王決定戦はマイルチャンピオンシップ南部杯。今回はJRA7頭、大井1頭、迎え撃つ地元勢8頭のフルゲート16頭が集結したが、メンバーを見渡すとJRA勢中心のレースに今年もなりそうだ。劣勢な地方勢ではあるが、せめて見せ場は作って欲しい。特に地元勢、エンパイアペガサス、ヒガシウィルウィン、ランガディア、チャイヤプーン、3歳のリュウノシンゲン、ゴールデンヒーラー等の一線級が全ていないのは残念だった。。。
◎アルクトス(JRA)
昨年の覇者が連覇を狙って参戦。ここのところ、苦戦が続いたが、前走さきたま杯(JpnⅡ)を制し、復活の狼煙を上げた感。昨年は馬場状態が軽いとは言え、1.32.7の超高速タイムは度肝を抜いた。今年は時計が掛かる馬場だが連覇十分と見た。
○ソリストサンダー(JRA)
重賞勝ちが未だ無く、武蔵野S(GⅢ)やかしわ記念(JpnⅠ)2着が或る程度で、格不足は否めない。更に成績にムラのあるタイプで、全幅の信頼が置きづらいところがあるが、その傾向ならば今回は走り頃か・・・。
▲インティ(JRA)
かつての勢いを思えば、もう一つ不満の残る成績。ただ、最近のGⅠレースではチャンピオンズカップ(GⅠ)やかしわ記念(JpnⅠ)を各3着とビッグタイトルでも上位キープし、侮れないものが・・・。当然ここも怖い存在になる。
△エアスピネル(JRA)
長年に渡り、芝路線で活躍。重賞はデイリー杯2歳S(GⅡ)、京都金杯(GⅢ)、富士S(GⅢ)の3勝。更に1レースを除き、出走した重賞は勝ち馬から1秒以内にゴールしているのは大いに評価。ダートでも通用しておりマークはしておきたい。
×サンライズノヴァ(JRA)
一昨年の覇者、相手なりに走るタイプで、スランプ以外では堅実な成績をキープ。ただ、スランプ中は惨敗を繰り返し、ここ3戦全くいいところが無いのが気掛かり。力は持っている筈だから、そろそろ走って来ても・・・軽視しない方がいい。
【他】
ヒロシゲゴールド(JRA):実績的にはスプリンターの印象。ここは距離が・・・
ワイドファラオ(JRA):かしわ記念を制したGⅠホースだが、体調とこの馬向きな流れになるか次第。
ワークアンドラブ(大井):マイル実績あるも、南関東ローカルでの話。
パンプキンズ:余程、ペースに恵まれない限り、上位食い込みは厳しい。
チスジ、リリーモントレー、ユノートルベル、レールガン、シゲノブ、ステーロ、ドラセナ:明らかな力差あり、どう考えても勝負には・・・
■自信度:E(※A~Zの段階)
■推定ペース:M~H
■推定タイム:1.34.前半~36.後半
<レース紹介:マイルチャンピオンシップ南部杯>
岩手県競馬組合設立25周年を記念し、マイルは競馬の原点と言う理念から1988年に創設された重賞競走。当初は北日本地区交流競走で、北日本マイルチャンピオンシップ南部杯と呼ばれていた。旧盛岡競馬場は個性が強すぎて交流レースが組めず、暫くの間は水沢競馬場で行われていた。
交流元年の1995年にJRAや全国の地方競馬にも開放され、現レース名に変更。1996年にはオープンした現在の盛岡競馬場へ移され、1997年にはGⅠ(現・JpnⅠ)に格付けされた。岩手競馬の看板レースであり、毎年、ビッグネームが参戦し、全国の競馬ファンからは、秋のダートマイル王決定戦として認知度が高い。今年から久々に1着賞金が6,000万円に引き上げられた。
レース名は馬産振興に尽力した当地の大名南部氏の子孫、45代目当主・南部利昭氏(故人)から冠名(南部杯)を提供された。表彰式では南部家当主がプレゼンターを務めるのが恒例となっており、現在は46代目当主・南部利文氏に引き継がれている。