13日(日)水沢11R【M1】ダービーシリーズ2021 第29回東北優駿(岩手ダービー)<コパノリッキー賞>(3歳オープン ダート2000m 1着賞金1,000万円 11頭立て 発走予定時間18時15分)
Horse&Hope 馬よ、希望よ、明日よ 2021岩手競馬
<見解>
岩手3歳三冠レースの二冠目は東北優駿。一冠目のダイヤモンドカップより400m長く、ペースが落ち着くため、概ね力関係通りに決着する傾向が強い。となれば、二冠候補の有力馬に期待が集まるが、再び挑む女王のリベンジあるか?思わぬ伏兵が足元をすくい、ビッグタイトルを奪取するか?岩手3歳No.1の座を賭け、注目の舞台は水沢競馬場、29代目の優駿を見よ。
◎リュウノシンゲン
既に重賞6勝、目下4連勝中と現時点では絶対王者。これまでのレースを見る限り、負ける要素は見当たらず、どんな勝ち方をするかが焦点となる。2000mも全く問題が無く、二冠制覇へ王手!!
〇ゴールデンヒーラー
牝馬路線では実績断然な3歳女王が再び乗り込んできた。前走、ダイヤモンドカップではリュウノシンゲンに0.5秒差2着と最後まで差し切れなかったが、距離延長は血統的に有利。逆転の目も・・・
▲サンエイマジック
重賞勝ちはまだないが、今年3月に南関東修行から戻り、以降は全て5着以内と堅実な成績は光る。前々走ダイヤモンドカップではリュウノシンゲンに0.7秒差3着は健闘の部類。軽視は出来まい。
△グランフォロミー
かつて、常にリュウノシンゲンを脅かした存在も、今シーズンは力差が広がった印象。原因が仕上がりか?早熟か?まだ判断するのは難しい。距離延長が歓迎のクチ、連下には抑えておきたい。
■自信度:B(※A~Zの段階)
■推定ペース:M
■推定タイム:2.08.半ば~2.12.後半
<レース紹介:東北優駿>
1978年に創設された重賞競走。長らく岩手・新潟・山形の持ち回り開催、東北三県交流競走として行われたが、新潟・山形が相次いで競馬を廃止し、2003年で一旦歴史に幕を閉じた。関係者・ファンの熱い要望が実を結び、2019年に16年ぶり復活し、M1に格付けされた。岩手所属馬限定競走となったが回次は引き継がれた。
<東北優駿 The Best~1997年(第20回)優勝:メイセイオペラ~>
まだ東京に住んでいた頃の話。年末に帰省した時、実家で聴いていたIBCラジオの競馬中継で、メインレースの白菊賞を楽勝した1頭の2歳(旧3歳)馬が、どの程度の力か分からなかったが、名前の響きが綺麗でナゼか僕の脳裏に焼き付いた。
メイセイオペラ、後に忘れる事の出来ない馬になるが、翌年7月の新潟競馬場で行われる東北ダービー(岩手・山形で開催する時は東北優駿)に唯1頭の岩手代表として出走すると聞き付け、実際に見てみようと新潟へ足を運んだ。
パドックで初めて見るオペラの第一印象は、洗練されていて都会的、かつスター性!ここは余裕で勝てる。いずれ、全国レベルのレースを何か勝てる逸材かも!!これはいい馬だなあ・・・だった。
レースは終始オペラのレースセンスと強さが際立ち、最後は新潟7頭、山形2頭が全く付いていけず、余裕で突き離して3馬身差で楽勝!レースレコードのオマケまで付いた。(これで全国レベルのレースを勝つ期待から確信に変わった)
(※画像は”楽天競馬地方競馬応援ブログ”より・・・よこてん氏、お借りしました・笑)
すっかり惚れ込んでしまった僕は、引退まで追っ掛けて応援しようと決め、東北ダービー含めて応援に行くこと19回!(特に1999年・2000年は出走全レース、現地で観戦!アホだね)。超寒い中、盛岡競馬場で行われた引退式に東京から駆け付けて参加。引退後も2001年に当時繋養されていた北海道の某牧場にオペラを訪ねて再会し、柵越しに少しお話もした(と僕は思っているのね・笑)。
オペラの活躍は過去に何度も取り上げたので詳細は割愛するが、全国に名乗りを挙げるエポックメーキング的レースとなったのが、この東北優駿。このレースの時期が来ると、自然と思い出される。

