宮城県北部にある栗原市、2007年3月まで市の東西を結んでいた小さな鉄道があった。
くりはら田園鉄道
愛称はくりでん、前身の栗原電鉄から引き継ぎ、地域密着の第三セクター鉄道として頑張っていたのだけど、時代の流れには逆らえず、残念ながら廃止。僕は栗電時代、くりはら田園時代の各1回ずつ計2回乗りに行ったが、恐らく、記憶にあるのは高校生以上の世代に限られるだろう。
鉄道が存在した事を後世に伝えるため、そして地域活性の狙いもあるのだろうが、鉄道施設の一部を保存・整備し、3年前にオープンしたのが・・・
くりはら田園鉄道公園
ここに来るのが悲願だったが、やっと果たせた。妻は鉄道に全く興味無いが、反対に僕が全く興味無い妻の趣味に付き合う時があるのでバーター(笑)。(結局、それなりに興味が出て見ていたけど・・・)
この施設は大きく2つに分かれ、1つは旧・若柳駅を中心としたゾーン、1つは旧・若柳車両区(車両基地)を中心としたゾーン、後者には新たにミュージアムが建設され、見応えは十分。
まず・・・旧・若柳駅ゾーンから。
ここの素晴らしいところは・・・
動態保存の車両があり、状態が良い!!
全国的にも意外と少ないんだよね。そんな希少価値があるから、鉄道ファンから高く評価されているのも当然・・・。
1921年築の若柳駅、若干改修されているものの、ほぼ原型のまま。基本的に中には入れないが、ミュージアムの方にお願いすれば、駅構内を見せて頂けるので、声を掛けてみると吉。
駅の建物に入ってみた。当時にタイムスリップしたみたい・・・。
掲示されている時刻表は末期のものと思われるが、上り下り13~14往復と単線の割には高頻度ダイヤ。
これが改札口、開業当時から使われているもの。
ホームに出てみると・・・今にも列車がやって来そう。。。
動態保存されているのは3両、うち2両は実際に乗った事があり、久々の再会。
M153
約65年前にデビューした自社発注車。長年エース車両だったが、三セク化する時に経費削減と施設の老朽化で、動力を電気から内燃に変更したため、役割を失って現役を引退。
僕が乗りに行ったのは高校1年の冬。間違い無くこの車両で、その頃は小田急一辺倒なところがあり、失礼ながら・・・
ダサッ!!
と思いつつ乗っていたなあ。。。
今思えば、味わいあって凄く良かったなと・・・懐かしく噛み締めているんだけどね。
※つづく