10日(日)水沢11R【M2】IBC杯第25回青藍賞(オープン ダート1600m 1着賞金300万円 10頭立て 発走予定時間17時25分)
<見解>
来月の大一番、マイルチャンピオンシップ南部杯(JpnⅠ)の地元馬前哨戦は青藍賞。主力級の登場が無いのが残念だが、実力伯仲の混戦模様になり、予想難解。ポイントは近走とマイル実績の比較で絞りたい。
◎コスモジョイジョイ
一昨年にJRAから転入以来、地元馬限定戦では全て掲示板に入る堅実派。オープンには今年6月に昇級し、4戦2勝2着2回と安定している。まだ5歳、上がり目ありそうで、重賞初制覇を期待。
○チェリーピッカー
昨年10月にJRAから岩手入りし、破竹の12連勝で最下級から駆け上がって来た。13戦目で敗れ2着、その後再び2連勝と連対率100%をキープ。勢いがあるならこちら。逆転まで考えたい。
▲メイショウオセアン
JRA在籍時はオープンまで上がった途端、成績が頭打ちになり、見切りを付けて岩手にやって来た。転入初戦は前走すずらん賞で逃げて、イーグルカザンに差され0.3秒差3着。上位は有望だろう。
△ガッサンプレイ
今年6月まではJRAの準オープンで戦い、岩手へ転入。今まで1400mまでで使われ、今回のマイル戦は初めて。既に7歳で不安材料多いが、メンバーを見渡せば、決して劣る存在では無い。マーク必要。
×ナリタポセイドン
昨年秋にJRAオープンから移籍。転入後3連勝で前走北上川大賞典を制したが、約9ヶ月の休養。今回、休養明けで過度な期待は酷だが、潜在能力でどこまでやれるか。まずは無事に走れば・・・。
■自信度:F(※A~Zの段階)
■推定ペース:M
■推定タイム:1.42~44秒台
<レース紹介:青藍賞>
1993(平成5)年に岩手県競馬組合設立30周年を記念し創設された重賞競走。当初は2000mで施行されていたが、2000(平成12)年から南部杯トライアルとして1600mに短縮され、他地区にも開放されたが、現在は岩手所属馬限定競走。レース名は、中国の古語『青は藍より居出て、藍より青し』から命名。
<あの日あの時~2000(平成12)年・第8回~>
距離短縮で南部杯トライアルに位置付けられ、当時あった新潟・山形にも開放された最初の年。僕は水沢までは行けず、東京から一番近い場外発売が行われた宇都宮競馬場で観戦。
注目はバンチャンプ、前年に南関東からやって来て、驚異的なタフさで出走出来る全ての重賞競走に参戦していた。この年からレース体系が大きく変わり、この馬にしては無理の無いローテを組み、このレースに登場。
勝ち負けかなと見ていたが、レースは騎手の腕(!?)が出たものになった。
最後の4コーナー、バンチャンプの畠山信一騎手(現・調教師)は小回りの水沢では絶望的な大外をブン回し、それがマイナスになって同タイムながら3着・・・一緒に観ていた馬仲間からは激しくブーイング(苦笑)。
優勝したのは、上がり馬のランニングメイト。名手・菅原勲騎手(現・調教師)が無駄の無いコース取りが明暗を分けた格好。2着のミヤシロブルボンも、剛腕・三野宮通騎手(現・調教師)の腕が冴え渡った印象。
レース的には見応えある大接戦も、僅かな差ながら騎手の差が表れた端的例として今も忘れられない。。。