タイ行きを「家族帯同」で行くと決め、ひとり日本に残してしまうことになる義父との話し合いが始まった。
私がお風呂に入る時に、夫が義父と話し合いを始めてしまったため、私は真っ裸でドアにべったりひっついて隙間から聞き耳を立てていた。
そこから聞こえる夫と義父の声。
最初は穏やかだった声がだんだんヒートアップしてけっこうな大声での口論になっていた。
義父の抵抗、かなり手強そうです。
とても長くなりそうだったので私はもう聞くのを諦めてお風呂に入りました。
↓は、あとで夫から聞いた話し。
まずは夫が
「タイに秋から正式に行くことになった」
「単身赴任ではなく、家族で行くつもりでいる。
赴任は3年間の予定だが、まず家族で一年過ごしてみて、子供達が環境に馴染めなかったり何か問題があったときは家族だけ1年で帰国する。
問題ないようなら3年間滞在する方向。」
「子供たち、とくに長女はすごく行きたがってる」
・・・と伝えた。
すると義父の反応は、
「1年で帰国するようなら手続きとか大変なだけだろう。
そんなだったら単身赴任で行って、家族は長期連休の時に遊びに行くだけでいいじゃないか」
「子供達が行きたがっていると言うが、何もわかってなくて浮かれてるだけ。
あちらに行って子供達がおかしくなったらどうするんだ!
1年いないことで日本でもタイでも友達ができなかったら困るし可哀想だろう。」
「行きたがっている長女はいいにしても、末っ子や次女が可哀想だ。俺になついてるのに向こうでじーちゃん、じーちゃんって泣いたら可哀想だろう。」
「もしあちらに行くのなら止めないが、俺は何があっても知らんぞ!!」
そして最後にポツリ、
「俺の年金だけだと暮らしていけないから困る。」
・・・・というような事を何度も何度も繰り返し言ってきたそうです。
夫は、
「子供が嫌がるなら家族で行くのは無理強いするつもりはない。
せっかくの海外で過ごせる機会なのだから1年でも行かせるといい経験になると思う。」
「親父の生活費分は問題ない。会社側に頼んで給料の一部を日本円で通帳に振り込む予定。」
・・と言う事を伝えたのだが、義父が頑なに何を言っても受けつけないようだったので、夫もそれ以上は何も言わず、また話をすることにしたらしい。
「親父はああなると何を言っても無駄だから。これからゆっくり説得していくしかない。」
「あちらに行くなら止めないが何があっても知らんぞ・・・って言ったからには、俺はOKをもらったようなものだと思ってる。
もう親父が何を言おうとタイには絶対家族を連れて行く!」
・・と断言していました。
義父の気持ちもわかるだけに心中複雑でしたが、
同居ってこんな事もあるんだ・・・ってちょっと疲れてしまいました。
夫と話していて、私たち夫婦の義父に対する共通な意見。
「じーちゃんは器が小さい!」
でした。(笑)
私の実家の親や、友達、周囲の人は、
「いい経験になるから絶対行っておいでよ。」
と言ってくれてるんだけど、
義父はなんだかチビたちのことを口実にしているが、結局のところ子供達のためというよりも自分ひとりで残されるのが嫌なだけ・・という感じがしてしまいました。
この日以降、
義父は全くタイ行きの話しに触れません。
その代わり、
今までだったらいつも出かけて、お昼は気分次第で帰ってきたり来なかったりで、お昼ごはんがいるのかどうかいつもわからなくて、2時過ぎに帰って来てご飯・・と言ったり、いつもふりまわされ、困らされていたのだけど、
この日を境に、お昼前に帰ってきたり、昼食用にみんなで食べれるよう惣菜を買ってきたり。
時々しか子供をみてくれなったのが連日遊びに連れ出してくれるようになったり。
あきらかに気を使うようになりました。(笑)
わかりやすすぎるよ、じーちゃん!
でも何かあってから変わるんじゃなく、常日頃からそういう心遣いがあると嬉しいんだけどなあ。
次回へつづく

