初めてのガンダムネタですね。
何を書こう、て考えたんですが、
ガンダムのプラモやフィギュアをたくさん
持っているわけでもなく、キャラクターについて
書こうにも、シャアやランバ・ラルは月並みだし、
と考えているうちに、この、主人公アムロの
父親、テム・レイのことを思い出しました。
ファーストガンダムを、ほぼリアルタイム
(小学五年生のの頃、二回目の、再放送時に見ました。)
で見ました。初めて、女の子を意識しだしたり、
大人になっていくって、どうゆうことだろう、
なんて成長期にありがちな事にいろいろ考えを
めぐらせたりする、多感な時期でした。
(まだ、ギターにもジミヘンにも、であっていません、ね。
アリスとか、聖子ちゃんなんか、好きでした。この頃)
さて、この親父さん、連邦軍の技術者で、
ガンダムの開発に携わっています。
第一話で、スペースコロニーサイド7を三機の
ザクに潜入、攻撃された時、
「(避難をさせるのは)民間人よりガンダムが先だぁ!」
と軍のものに指示を出す場面が印象的です。
ガンダムの開発に一生懸命だが、家族や、他人のことなど
あまり興味がない、そんな感じです。
実の息子、アムロに対しても、あまり愛情を注がない、
そんな印象の親父なんですが、アムロが操縦する
ガンダムがザクを攻撃、破壊した際、サイド7の外へと
爆風で吹き飛ばされます。このとき、見ているものは
完全に親父さんは死んだものと思います。
なんか、日本の仕事第一のサラリーマンというものを
皮肉を込めて描かれていたような気がします。
(私は団塊ジュニアの世代で、親父は高度成長期の
サラリーマン。やっぱり、小学生の私とは
あまり言葉を交わさなかったように思います。
なんか、近づきにくく、怒られるんじゃないか、
とか近寄りがたい、そんな風に思っていました。)
しかし、この物語の後半、意外な姿となって
このアムロの親父は登場します。
ガンダムのマグネットコーティングの改良のため、
(この頃アムロはニュ-タイプとして覚醒、
ガンダムのパイロットとして立派に成長しています。)
サイド6に立ち寄った際、小さなさびれた本屋で
技術書を立ち読みしている姿を、アムロは見つけ、
声をかけます。
しかし、宇宙に吹き飛ばされた時、
酸素欠乏症になっており、このとき、頭がいかれています。
時代遅れでとても使えない、そんなガラクタを
技術書を買い込んで、ぼろアパートで作っていました。
「アムロ、これをガンダムに使え!」
そういってアムロに恩着せがましく手渡します。
落ちぶれた親父の姿。以前、家族を省みることすらしなかった親父
が、今は、こんなに惨めな姿に。
とても胸を締め付けられる、悲しい場面でした。
アムロはこのとき、礼を言ってそれを受け取って、
ぼろアパートを後にします。
自分の親、というのは子供にとっては絶対的な存在。
それが、いつしか大人になった時に、
なんとなく、弱くなったような、小さくなったような、
そんな気がする、そういう瞬間って、ありますよね。
アムロは、こんなに悲しい形でそれを体験します。
このとき、アムロは大人にならざるをえなかった、
と思います。自分にとって、怖かった親父がそんな風に
見えたのは、自分が結婚したときと、自分に子供ができ、
孫に会わせたときです。
なんてやさしく、弱くなった親父の姿だろう、と思いました。
自分は、子供にとってどんな存在になるんやろう、
アムロみたいな思いは、させたくないけど
いつか、同じようにみんな大人になっていくんやろうなあ。
まあ、俺はテム・レイみたいに仕事一本槍の
親父ではないけど、ね。
