日本には数多の都道府県道が国土の隅々まで張り巡らされている。
もちろん北海道もその例に漏れず、現在、欠番を含んで1182号まで路線が認定されている。
さて、道北に上川町という町がある。層雲峡や大雪山のある町だ。
この町に道道849号日東東雲線が存在する。
国道39号から別れ、旭川紋別道の上川層雲峡ICの連絡道路して機能し、同国道と石狩川を挟んで並走しながら、最後は再びそれに合流するという、ごくごく一般的な道道である。
しかし、ここには日本最大の番号を誇る都道府県道番号標識(いわゆるヘキサ)が立っている。
それがこれである。
路線の東端、国道39号を曲がってすぐのところに存在するこの標識、849の前に付く5という数字。
これは北海道道には一般に認知される数字である整理番号に加え、路線管理番号なるものが存在するからだそうだ。
この路線管理番号というのは公文書のようなおカタい書類にて主に使われるらしい。
現在用いられる路線管理番号は主要道道が1000・2000番台、一般道道が3000・4000番台らしい。
しかしかつては付番法則が異なり、主要道道には4000番台が、一般道道には5000番台が当てはめられていたようだ。
これらが切り替わったのが1978年度のようで、道道849号が認定されたのが1975年。
ヘキサの裏側には昭和52年(1977年)と表記があるようだ。(そこまで見ておけばよかった。)
2323.06.20 追記
後ろ側撮ってきました。
情報どおり昭和52年に納入されていました。
ちなみに下の「国策共栄株式会社」は、旭川で道路標識や標示を製作・施工している会社のようです。
したがって、旧付番法則時代に一般道道として認定され、かつ1977年度までに標識が立てられた限られた路線のみに、この5000番台の標識があるようだ。
この日東東雲線の他にも、わずかながら標識が現存しているようだが、このタイプのものは他に天売島の道道548号線だけらしい。
というわけで、広い北海道にはこのような面白い標識があるわけだ。