2021.09.02 GR Vitzを3日間・2000kmレンタルした感想 | バカ社会人の旅行記

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日記のようなもの。
だいたいてきとう、たまに旅行記、ごく稀になにかの検証。

気づいたらもう8月が終わり、9月に入った。

真夏のピークはとっくに過ぎたが、フジファブリックの「若者のすべて」を聞きながらこれを書いている。

 

 

そろそろ本格的に秋が来る。

北海道の秋は短く、金木犀も咲かないようだが、存分に秋を感じておきたい。やはり「赤黄色の金木犀」を聞きながら。

 

 

 

さて、話は変わり、今回、8/30~9/2の3日間、72時間に亘って、GR Vitzをレンタルしてきた。

正確なグレードとしては、GR Sport "GR"という名前のようだ。


 

高速:下道が6:4くらいの割合で走ってきたので、僭越ながらインプレッションをしてみたいと思う。

 

まず、第一印象だが、シートのホールド性が高く、体がしっかり包み込まれていると思った。

これはバケットシートなんぞには一度も座ったことのない芋野郎の感想だが、太り気味で肩幅が広めな私であってもしっかりホールドしてくれたので、シートの完成度は高いといえるだろう。

 

また、ステアリング径が小さく、こちらもまたスポーティな印象を思わせた。

径が小さいと、クイックなハンドリングとなるらしく、205のタイヤをハイているのも相まって、なるほどキビキビとした正確だった。

 

続いて、良いと思った点を書いていこうと思う。

1つ目に、MTモードの出来が良いことだ。

Dレンジからシフトレバーを右にスライドさせると、10段のMTモードになる。

Dレンジのままだとアクセルを踏み込んでからのレスポンスが、(ベースグレードの1500ccのエンジンをそのまま搭載していることもあって)ワンテンポ遅れてやってくるが、MTモードに切り替えていると、アクセルの開度に合わせてしっかりと回転数が上がってくれる。

 

これは高速道路での追越のシーンや、ワインディングでのコーナーの立ち上がりで非常に気持ちの良い加速をしてくれた。

 

 

そして2つ目に、足回りだ。

こちらもこれまでに8種類くらいしか運転したことのないような素人の感想になってしまうのだが、サスペンションが固めにセッティングされており、コーナリング時のロールが少なく、とても安定していた。

また、固いとはいっても、路面の継ぎ目やちょっとした段差はしっかりと衝撃をいなしてくれた。

高速走行時の安定感に優れていた。

 

特に安心して走れたなと感じたのは、上信越道の長野・群馬県境の辺りだ。

長野県側から走行すると、碓氷軽井沢ICの辺りからきついカーブ&下り勾配ということ、さらに路面のギャップが多いことで、ちょっとしたことでハンドルを取られそうになる区間であるが、上述したとおり、とても安心して下ることができた。

 

また、自宅近くの霧降高原道路を走行した際も、MTモードを使用して、キビキビ走ってくれた。(雨だったので、ビビってあまり速度は出さなかったが)

 

ここまで、第一印象も含めてポジティブな感想を挙げてきたが、

最後に、残念だった・悪かった点を挙げていく。

 

まず、先程も少し書いたが、Dレンジのモッサリ感だ。

時代的に、CPUが燃費を重視したプログラミングをされているのだろうが、基本的に回転数を低くしようとするのだ。これが巡航している時には全く問題ないのだが、加速時や登坂時に突然回転数が下がることがあった。

 

また、SPORTモードといって、アクセルのレスポンスを高めるモードあるのだが、こちらはこちらで、すこし踏み込むだけで回転数が上がりすぎる。つまり、丁度よい制御がなされないのだ。

このクルマを楽しく乗るためには、常時MTモードにしていたほうが良かったのかもしれない。

 

2つ目は、あまりトップスピードが伸びないことだ。

1500ccのNAエンジンにスピードを求めるのは酷かもしれないが、速くとも140km前後がいいとこで、それ以上出すには結構な下り坂に差し掛かった際にしか出なかった。

 

去年レンタルしたカローラスポーツは1200ccながらターボエンジンだったため、スルスルと180kmまで出すことができたが、今回は期待していた程のスピードが出なかった。

 

そして、細かい部分では、メーターの視認性が悪いということだ。

夜間はバックライトが点灯するので、全く問題ないのだが、問題が露呈するのは日が昇ってきたからだ。

 

朝方、名古屋から大阪に向かって西進していたときなのだが、メーターが朝日に照らされることによって、メーター内、ABSなどのランプが点灯しているかどうかが全く確認できなくなってしまった。

デザインはとてもかっこよかったのだが、そういった実用的な面で改善する必要があると感じた。

 

足回りは非常に好印象だったため、エンジンとトランスミッションを改善すれば、もっと楽しいクルマになるに違いないだろう。