
平日昼下がりの郊外電車の先頭車両、乗客は全部で5人位、
こちらの7人がけ座席に一人あちらの7人がけ座席に一人、中には一人も座っていない席も・・
みんな何故かドアの隣に陣どっている。
私Aは右側の端ドア隣、向かいの椅子の左端ドア隣に30代位のB女性、その斜め向かい側に
同じ年頃のC女性。
◆電車は急行待ち合わせで某駅に停車した。
向かい側のBは乗り換えの為
降りる際にマフラ-を落としたらしい。
斜め向かい側のCのすぐ目の前の床に黒いマフラ-が落ちている・・なのに、
そのCはまるで知らぬ顔
落としたBが、乗り換えホ-ムに立っているのも知っている筈なのに・・
Aは落とした瞬間は見なかったが、向かい左端のBの物と明らかなので
思わず席を立ち、マフラ-を拾い・「マフラ-を落とした方! 居ませんか?」
とホ-ムに向かって声をあげた。
すると行列の前から見覚えのあるBがはにかみながら来て・・・・
何も言わずサッとAの手から受け取っていった。
◆急行が停車した。
いままで座っていたCも乗り換えのために
降りて行った。
??????
何かおかしくありませんか。!
何故Cは教えてあげぬか
昼下がりのホ-ムは混んでいる訳でもないから
目の前の行列におもむろに並んだBを見ている筈
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Aが声あげて落とし主を探し、渡したのにBは一言でいい「ありがとう」が
なぜ言えないのか。
ガラガラの電車、空いているホ-ムなのに無味乾燥した人間を
まじまじ見た。
それにしても私は自分でも感じる。
加齢と共に、おせっかい人間へ変貌しつつある。
混んだ車内で向かい席が空くと、前に立っている人を突っつき
教えてあげる。でも都会人はその空席を見ても判ったと少し頭を下げるだけで
すぐ無表情に戻る。立っている人はいっぱいなのに
席は空いたまま・・私はその空席を見ながら気をもむのである。
見ぬふりができない私が変なのか!! 絶対違うと思うのだが・・。