先日、歌番組がテレビから流れていました。観ていると言うより、本当にただ流れていたんです。

(うちは何気にテレビを点けっぱなしにする傾向がある)


 桜田淳子ではなく、当節の(よく知らない)歌手が

「しあわせ芝居」を歌い始めたんです。

 jimは何故か手を止め、ふっと聴き込んでしまったのです。



(あれ?)

 と思いました。


(この歌……相手の男はゲイじゃないか?)

 と思ったのです。





 調べるとこれは1977年の歌です。

 オネエ・タレントどころか、おすぎとピー子さんでさえ、ようやくチラホラとテレビに出始めた頃です。

 美輪さんやカルーセルさんは一般からは遠い薔薇のベールの向こう側でした。


「ゲイ」はまだ「ホモ」とか「オカマ」とか蔑称されていて、表舞台に立ったりする事もまだあまり無かった時代です。 

 当時第一線で活躍していた

「桜田淳子」が、堂々とテレビで「ゲイ」の歌を歌ったりする筈がありません。


 でも、今の感覚でこの歌を聴き直してみてどうでしょう? 


 jimも当時はまだ子供で歌詞の深読みなんて出来ませんでした。

 周りの人達も別に特別な事は何も言わず、当然違和感も感じませんでしたが、でも、今こうして聞いてみると……


 もう、この歌詞の男はゲイだとしか思えないのです。



 1977年、桜田淳子「しあわせ芝居」↓↓↓



★歌詞はコピペ出来なかったので jimが頑張って写しました。

 漢字の使い方等に間違いが有るかも知れません。

(この後の曲も同様です)



【しあわせ芝居】


泣きながら電話を掛ければ

馬鹿な奴だとなだめてくれる

眠りたくない気分の夜は

物語を聞かせてくれる


とても我儘な私に

とてもあの人は優しい

多分まわりの誰よりも

とてもあの人は優しい


恋人がいます

恋人がいます

心のページに綴りたい

恋人がいます

恋人はいます

けれど綴れない訳がある


私みんな気付いてしまった

幸せ芝居の舞台裏

電話してるのは私だけ

あの人から来る事はない


浜辺を見たいのと誘えば

鼻歌まじりに連れて行く

踊りたいと拗ねて見せれば

おどけながら合わせてくれる


部屋を訪ねてもいいかしらと

一度聞いてみるつもりです

きっとあの人は駄目だとは

言わないだろうと思います


恋人がいます

恋人がいます

心のページに綴りたい

恋人がいます

恋人がいます

けれどどうしても綴れない


私みんな気づいてしまった

幸せ芝居の舞台裏

会いたがるのは私一人

あの人から来る事はない


(繰り返し)



★さて、どうでしょう。

 改めてこの歌の作詞作曲が中島みゆきである事を再確認しました。

 当時もちろん、この歌は

「二股を掛けられた女性」

「本命の彼女がいる男性」

「彼女は2番目の女なのか?」

「彼はプレイボーイなのか?」    

──のニュアンスで受け止められていたのだと思います。


 でも、ノンケってそんなに

(彼女でもない)女に優しい生き物だっけ?

 と思っちゃいます。


 この歌詞には、どうやら二人の間に肉体関係は無いのではないか?とわざわざ思わせる表現があります。

【部屋を訪ねてもいいかしらと一度聞いてみるつもりです】 

 との表現ですが、もしかしてセックスをするなら常時ホテルを使用しているのか?

 それもと彼女の部屋に男が来るのか?

(どちらにしても100%一方通行で……)


 現実問題として、ホテル代を使ってそこまでするのは既婚者かそれに準じた同棲の女性がいる男でしょうね。

 でもこの歌詞の女性は不倫だとは思っていない⇒もし不倫だと自覚していたなら「心に綴れない理由」は「不倫だから」と簡単に表現出来る。


 何よりここまで一方通行な男なのに、でも、どうもこの歌詞全体からはそんな打算や狡猾さを感じられない。むしろ何の後ろめたさも無く、とことん優しいだけの男とも思える。


 普通にノンケなら、たとえそれが2番目であれ3番目であれ「やれる女」に対しては自分から積極的にアプローチを取らないはずが無い!この歌詞の男からはそんなガツガツさが感じ取れない。

──と、どスケベ jimは思ってしまう。


 とにかく中島みゆきの意思として、何故わざわざ歌詞の女性に【部屋を訪ねてもいいかしらと一度聞いてみるつもりです】なんて言わせるのか?

 そして【きっとあの人はダメだとは言わないだろうと思います 】と自答させるのか?

 はい、ダメだと言わないのは「彼の部屋には奥さんも本命彼女もいない」と彼女はちゃんと分かっているからなのではないか?

 もしかすると彼の部屋にいるのは男なのか?と、実はそこまで気付いてしまったのかも知れません。

 そしてこの歌詞に続きが有るとするなら【でも部屋を訪ねても、あの人は私の手も握らない】

 と続くのでしょう──



 あれ?


 あの人は手も握らない?

──って……

 これはあれです。


「赤いスイートピー」です。 


 はい、jimはあの松田聖子の代表曲を初めて聴いた時も

(え?手も握らないのか?ゲイなのか??)

 って思ったものです。

 なんせ、どスケベ jimは好きなタイプなら会ったその日に喰っちゃおうって奴だから、同じ男として『付き合っているのに彼女の手も握らない』なんて全く信じられないのです。



 まあ、とにもかくにもこの

「しあわせ芝居」の男

⇒ゲイだとしたらすんなりと jimのお脳は受け付けます。


 ゲイは女に優しいよ~!

 なんせノンケみたいに身体目的じゃないから!!




🎼♪♪♪♪♪♪




 はいはい話題変わって、

当時から「この彼氏ってゲイじゃないか?」って噂された歌も有ります。





 1983年 柏原芳恵の

「カム・フラージュ」です。

(やっとこオリジナルが貼れました。サムネ有りませんがタップすれば聴けます)

↓↓↓


【カム・フラージュ】


悪い噂隠すために

私を呼び出さないで

まずい噂隠すために

私を連れ歩かないで

似合いかしら

無難かしら

誰をかばってるの

見つめ合った

ふりで急に

言いましょうか

「本気よ」


カム・フラージュ

カム・フラージュ

あなたの心のどこかには

カム・フラージュ

カム・フラージュ

いつでも誰かが暮らしてる

私はあなたの偽物両想い


みんなが疑う時だけ

私を抱き寄せないで

みんなが見ている時だけ

私にくちづけしないで

甘い言葉ささやくのも

人に聞こえよがし

芝居してる

ふりで急に

言いましょうか

「本気よ」


カム・フラージュ

カム・フラージュ

あなたの心のどこかには

カム・フラージュ

カム・フラージュ

いつでも誰かが暮らしてる

私はあなたの偽物両思い


(繰り返し)



★これはもう、jimの屁理屈なしに男はゲイですね。

 でもこれは「しあわせ芝居」のように優しいゲイじゃなくて、女を利用した悪いゲイです。


 しかし中島みゆき──ゲイに泣かされた経験でもあるのか?

探せば他にも有りそうですね。




🎼♪♪♪♪♪♪




 最期にもう一曲♪

 これは「ひそむ」ではありません。

 堂々とゲイの歌です!


 1984年 ラッツ&スター

「今夜はフィジカル」


 あの鈴木雅之の!

 あの「め組のひと」の!

 あの紅白出場のラッツ&スターがメジャーに発表したゲイの歌ですよ!


 でも案外知られていない。 


 なぜ?


 この機会に jimが紹介致します🩶



 1984年 ラッツ&スター

「今夜はフィジカル」

↓↓↓


↑↑↑
 最初に貼り付けたオリジナル音源が再生不能にされました。
 色々事情が有るのだろう。
 現在2度目に貼ったのは、レコードをかけてスピーカーから出た音を録音と言うバージョンだから消されないかも知れません。
 が、これだっていつ消されるか分からん!
(消されたらごめん、各自で検索してみて下さい)




「今夜はフィジカル」


優しげな瞳を翳らせたまま

切ない男また一人来る

時計の針が重なれば

男達みんなシンデレラさ

マッスル・マン

そっと視線からめる

ビューティー・ボーイ

細いその指先に

マッチョ・マン

腕に薔薇の入れ墨

誰ももう帰れない

フィジカル・バー 


愛していた女もいたさ

だけど虚しさ消せやしない

Lonely my heart

眠りなよここへ来て

寂しい男達


マンハッタン

夜が男の爪に

ダウンタウン

青いマニキュアを塗る

マンハッタン

砂の荒野に咲いた

金色の華だよ

Only for men


哀しい夢が扉を叩くよ

傷つきやすいハートを抱え

陽気なジンで抱いてやる

光る肌の汗に口づけて

マッスル・マン

そっと拳にぎれば

ビューティー・ボーイ

妖しい瞳が潤む

マッチョ・マン

トカゲ皮のブーツで

踊り続けるのさ

フィジカル・バー


女たちを愛していても

虚しさだけつのるばかり

Don't love girls

胸の傷癒しなよ

寂しい男たち

マンハッタン

夜が男の爪に

ダウンタウン

青いマニキュアを塗る

マハンタン

砂の荒野に咲いた

金色の華だよ

Only for men



★凄い歌ですよね~🙀

 未だかつてこれ程大っぴらにゲイを歌ったメジャー楽曲は日本では無いと思います。

 どうでしょう?


 昭和に限らず、密かにゲイの潜む歌は他にもきっと有るでしょうね。

 ご存知の方は是非お知らせ下さいな😽✨