🦝🦊🐰🐭🐹🐨🐻🐺🐱🐯
🌈82「ライト文芸大賞」
応募期間=立ち読みキャンペーン🧒
📔小説投稿サイト
「アルファポリス」において
「歴野理久」のペンネームにて
私小説「僕のこの恋は何色?」
──を連載中です。
この度この拙作をアルファポリスの小説コンテスト
🌈「ライト文芸大賞」にエントリーしました。
つきましては
その「応募期間キャンペーン」として、「長編全300回」の中から、
自選の「96回分」を短期連続掲載致します。
🦝🦊🐰🐭🐹🐨🐻🐺🐱🐯
これはフォロワーの皆様には今更の内容でして、毎日3回の更新は目障りで鬱陶しいとは存じますが、これ全て「新規の観覧者」の目を引こうとの思惑です👀
要するに「新規開拓キャンペーン🪓」なのです。
お馴染みの皆様方にはお騒がせとなりますが、何卒ご理解いただけますようお願い致します🙏
🦝🦊🐰🐭🐹🐨🐻🐺🐱🐯
長編小説の中から抜粋の
「エピソード集」ですが、この前後に興味が持てましたら
是非「アルファポリス」本編の方へお越し下さい。
リンクは最後に貼ってあります🍀
✴️掲載期間=4/28~5/29
✴️更新=毎日0時、8時、16時
《フォロワーの方にはお騒がせとなります。重ねてお詫び致します》
🍄✨🍄✨🍄✨🍄✨🍄✨🍄
❤️🧡💛💚🩵💙💜🤎🩶🤍🩷
✨今回のお話はこれです✨
No,214 森山はただの同僚
【これは30代前半のお話】
基本──俺はノンケとは無駄な関わりを持たないように努めていた。そしてそれは今も変わらない。
思えば高校時代の平田=とにかく辛い片想いだった。
大学時代のサトシ=これまた無意味に振り回されて散々だった。
会社の後輩の広橋君=そこが勤め先だった障害は大きく、手も足も出せずに悲惨だった。
──ノンケを好きになるとろくな事がない!
これは俺の実体験であり、自分への固い戒めだった。
特に勤め先はご法度中のご法度だ。トラブルになってしまったら命取りだ。
だからこそ俺は、広橋君をただ諦めるしかなかった。
ただの勤め先ではない。社長と俺の父親は若い頃一緒に働いた友人なのだ。
だからこそ俺は仕事を学ぶためのコネ入社(修行)が可能だった。
──この経緯は既に以前、詳細を書き上げている。
つまり言うと、俺が社内でトラブルを起こせば即→実家にも伝わる。 そう言う足かせが無ければ、結構大胆な行動に走る俺としては広橋君に対しても「当たって砕けろ」で何かやらかしてしまっていたかも知れない。
でも、そんな無謀な事は出来なかった。俺はかなり自重していたのだ。
「社内でのゲイ活禁止!」を固く守っていたつもりだった。
なのに──俺はふたつ後輩の同僚「森山」と変な事になってしまった。
その話をこの「章」の最後に書きたい。
※─────────※
森山は俺より二年遅れて入社した。ただ、当時は俺もまだ下っ端のペーペーで、新人を教育するなんて到底無理な状態だった。
しかも小規模な事務所だったから、新卒の新人が各部署に均等に配置される訳ではなく、俺と森山の年度の間に新人は入らなかった。
つまり俺と森山は先輩後輩と言うより、同期のように一緒に育った関係だった。
面倒な説明で申し訳ない。俺と森山の関係を理解してもらうには必要な説明だと判断した。
そこから十余年──人の出入りは色々有ったけれど、俺と森山は退職すること無く一緒に勤め続け、互いに30歳を越えた今では、ほぼ同等の「タメ口同僚」の状態だった。
ただ、その割にはそんなに親しげな感じでもなかった。
仕事の上での信頼関係は上々だったけれど、あまりプライバシーまで踏み込んだ会話は無かったし、もちろん社外での交流は皆無だった。
でもそれは「俺と」と言うより、会社の中で彼自身が浮いていた感は否めない。
何より森山は下戸だった。酒はほとんど飲めないとの触れ込みだった。
当時は今と違い社内での飲み会は頻繁で、社員同士の人間関係を構築する重要なツールと考えられていた。
アルコール・ハラスメントなんて認識のまるで無かった当時、飲めない森山はとっても辛かっただろうと今にして思う。
結果、森山の飲み会出席率はとても低く、歓送迎会や忘年会など社を上げてのイベンでさえ「一次会だけの義理出席」が彼の常套となった。
そしてやがて、そんな森山を気にする人も減り、飲み会に誘う人もいなくなり、何となく「ぼっち感」の強い 存在だった事も否めない。
ここまで書きながら昼食も思い返してみたが──あれ?あれだけ一緒に働いていたのに外食を共にした記憶もあまりない。
彼は弁当派だったか?
いや、地方から上京して一人暮らしだった筈だ。そこまで家事にまめだった印象も無い。
中肉中背で顔立ちも普通ってか、やたらにゴツい黒縁のメガネを掛けていて地味な印象。ただ、髪型はいつも短く刈り込まれていて清潔感は有った。
決して寡黙では無いが、でも相対的におとなしい感じであまり面白い事も言わない。
女性が苦手な感じで、俺のように女子社員とわちゃわちゃする様子は全く無い。
「彼女いる?」って、気軽に聞くのもはばかられる感じ──。
そうだな、取っつきにくいって感じかな?
結論=俺にとって森山は、あまり興味を抱かない複数いた同僚の一人でしか無かった。
現に隼人と付き合っていた期間も、広橋君に片思いしていた期間も、彼は俺にとって何の影響も及ぼさない、その他大勢でしかなかったのだ。
例えば森山が入社した時、俺は既に隼人とラブラブだったから何の気にもとめなかった。
隼人と別れて新しい恋人を探して始めた時にも、もちろん森山なんて全くの対象外だった。
遠い他部署の広橋君に片想いで夢中な時も、隣の机の森山なんて目にも入らない。
見た目も言動も、存在自体がまるで俺の恋愛対象でも友人対象でもない。本当にただの同僚でしかなかた。
──って、ここまで言うか?
ここまで「おまえに興味なんてひと欠片も無かったぞ!」って言い切る俺は何様?
そんな森山と、しかもノンケの森山とどうにかなっちゃうんだから、人と人との縁って分からない。
これから話すのはそんな森山とのエピソードだ。
今回は説明が長く退屈な話だったのにも関わらす、ここまで読んで下さってありがとう。
まず、俺と森山の関係を正確に知っておいて欲しかったのだ。
それは、ある年の瀬の忘年会での出来事だった──。
※──────────※
このお話は抜粋となります。前後に興味が持てましたら本編の方へお越し下さい🧒
🍄✨🍄✨🍄✨🍄✨🍄✨🍄
❤️🧡💛💚🩵💙💜🤎🩶🤍🩷
私小説「僕のこの恋は何色?」
~ゲイとして生きる僕の道のり─────────歴野理久
⬇️本編はこちらからどうぞ⬇️
【フォロワーの皆様に余計なお気遣いをさせないよう(いいね)と(コメント)はご遠慮致します】