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🌈76「ライト文芸大賞」
応募期間=立ち読みキャンペーン🧒
📔小説投稿サイト
「アルファポリス」において
「歴野理久」のペンネームにて
私小説「僕のこの恋は何色?」
──を連載中です。
この度この拙作をアルファポリスの小説コンテスト
🌈「ライト文芸大賞」にエントリーしました。
つきましては
その「応募期間キャンペーン」として、「長編全300回」の中から、
自選の「96回分」を短期連続掲載致します。
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これはフォロワーの皆様には今更の内容でして、毎日3回の更新は目障りで鬱陶しいとは存じますが、これ全て「新規の観覧者」の目を引こうとの思惑です👀
要するに「新規開拓キャンペーン🪓」なのです。
お馴染みの皆様方にはお騒がせとなりますが、何卒ご理解いただけますようお願い致します🙏
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長編小説の中から抜粋の
「エピソード集」ですが、この前後に興味が持てましたら
是非「アルファポリス」本編の方へお越し下さい。
リンクは最後に貼ってあります🍀
✴️掲載期間=4/28~5/29
✴️更新=毎日0時、8時、16時
《フォロワーの方にはお騒がせとなります。重ねてお詫び致します》
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✨今回のお話はこれです✨
No,195 仕事帰りは水泳を♪
【これは30代前半のお話】
ここまであまりスポーツの話をしてこなかった。
特に運動が嫌いだった訳ではないけれど、自分の学生時代=ピアノ、合唱伴奏、吹奏楽、大学時代は有名無実の飲み会サークルと、運動部とは縁が無かった。
幼稚園の頃からずっと学年では背の高かったタイプで、朝礼ではいつも最後列。歩幅が有るためか足は早かった。
かけっこは一等賞で選抜リレーではレギュラーの常連だったけれど、陸上部に入るほど優秀ではなかったし、走るのが特に好きな訳ではなかった。
「ゲイの野球嫌い」と言うけど、確かに野球は苦手だった。てか、球技全体が苦手だった。
「ゲイのバレーボール好き」とも言われるが、俺はバレーもバスケもダメだった。サッカーやラグビーのようなグラウンド系なんて更に無理。
──球技全体が苦手と言う事は、どうやらチーム・プレイが性に合わなかったのではないか?と今にして思う。
水泳が好きだった。
小学校に入るに当たって「この機会にスイミング・スクールはどうだ?」との母親の意思が働いた。
どうやら「ピアノばかりでは運動がおろそかになるのではないか」と心配したらしい。
結果、幼少期に水泳の基礎を身に付け、泳ぎが好きになった。が、あまり競泳に闘志を燃やすタイプではなかった。マイペースに遠泳するのが好きだった。
そして小学校高学年──合唱団の伴奏者に抜擢された俺はピアノに益々夢中になって、放課後のプール通いが負担になり、スイミング・スクールをやめた。
でも、それで水泳をやめた訳ではない。スクールはやめたけれど、マイペースにプールには通い続けた。
それは社会人となってからも続いていた。仕事帰りや休日など、結構まめにプールには通っている。
30代前半だったこの時期──住んでいる区内の温水プールをいくつか把握していた。
通勤バックには水着とゴーグルがいつでも入っていて、気が向いたら帰宅途中にひと泳ぎするのも習慣になっていた。
そこは区内のある福祉施設のプールだった。昼間はリハビリ用で使用出来ないが、17時以降は一般にも開放される。
メジャーな区営プールなどは凄く混み合っていてろくに泳げないが、ここはいつも空いていてゆっくりと遠泳が出来る。知る人ぞ知る穴場だ。
俺はその日もゆっくりとマイペースに遠泳していた。
泳ぎ慣れている方なら同意していただけると思うが、長距離は案外泳ぎながら退屈している。
泳ぎながら色々考え事をしたり
(あれ?このまま居眠り泳ぎが出来るかな?)なんて時もある。
特に平泳ぎの時は案外プールサイドの様子が良く見えている。退屈しのぎに周りの人間観察をしたりする。
──だから彼の存在にも気付いていた。以前からよく俺の事を眺めている彼──。
プールに来ているのだから泳げばいいのに、彼はプール・サイドをうろうろ歩いている事が多い。ことさら俺の泳ぎを追い掛けているようにも感じる。
彼は、例えば逆三角形の水泳体型な訳でもなく、小麦色に焼いたワイルドなタイプでもない。
なのに水着は目立つ蛍光オレンジのブーメラン・バンツだった。
身体は焼かずに生っ白い。手足も細くひょろりとしている。なのに何故か競泳用だ。
ここはゲイの集まるハッテン・プールでもなければ、本物のスイマーの集まるゴリゴリの体育会系プールでもない。
元々が福祉施設だったためか、至って普通のブリーフ・タイプの水着を履いた中高年が主流で、水中歩行専門のお年寄りも多い。
彼はちよっと毛色が違った。
派手で小さいブーメラン・パンツは明らかに「ゲイ」をアピールしている感じはする。
──と言う俺も、実は競泳用のブーメラン・パンツだったけれど、さすがに蛍光オレンジのような派手な物ではなかった。
俺の場合、ゲイ・アピールでも肉体誇示でもない。単にスイミング・スクール出身に有りがちな「当たり前にブーメランを履くタイプ」だった。
純粋に泳ぎに来ているのだ。決してハッテン目的ではない。
それが目的なら、ズバリそう言う有名プールが都内には何ヶ所かある。こんなジジババの集まる福祉系プールでハッテンなんて全く期待していない。
彼も俺と同じで、スイミング・スクール出身の「当たり前にブーメランを履くタイプ」なのかな?
いや、その割にはビシバシ泳いでいるのを見たことがない。
筋トレしてる人は肉体を誇示したくなるみたいだけど、そんなに立派な体格でもない。なのに何故か、人一倍派手な蛍光オレンジのブーメランなのだ。
──これを、どう理解したらいい?
(よく分からん!)
──やっぱゲイ・アピールか?
(こんな場違いで?)
あ、いやいや、彼が普通に泳いでいれば、こんなに気にはならないはずだ。
──泳いでいないから目立つ。
(何をしに来てんだ?)
遠泳しながら、ヒマだから色々と考えてしまう。
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このお話は抜粋となります。前後に興味が持てましたら本編の方へお越し下さい🧒
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私小説「僕のこの恋は何色?」
~ゲイとして生きる僕の道のり─────────歴野理久
⬇️本編はこちらからどうぞ⬇️
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