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🌈74「ライト文芸大賞」

応募期間=立ち読みキャンペーン🧒



📔小説投稿サイト

「アルファポリス」において

「歴野理久」のペンネームにて

私小説「僕のこの恋は何色?」

──を連載中です。


 この度この拙作をアルファポリスの小説コンテスト

🌈「ライト文芸大賞」にエントリーしました。


 つきましては

その「応募期間キャンペーン」として、「長編全300回」の中から、

自選の「96回分」を短期連続掲載致します。



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 これは新規の観覧者の方の目を引き「アルファポリス本編」のアクセスを上げるための苦肉の策です。 


 なにせ僕には「同人誌仲間」もおりませんし「コミケ」にも無関係です。


 多くの方とのコミニュケーション・ツールとしては、僕にはこの「アメブロ」しかありません。

アメブロの皆さんだけが頼りです💓



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 長編小説の中から抜粋の

「エピソード集」ですが、この前後に興味が持てましたら

是非「アルファポリス本編」の方へお越し下さい。


 リンクは最後に貼ってあります🍀


✴️掲載期間=4/28~5/29

✴️更新=毎日0時、8時、16時

《フォロワーの方には誠にお騒がせとなります。深くお詫び致します》



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❤️🧡💛💚🩵💙💜🤎🩶🤍🩷



✨今回のお話はこれです✨


No,191 思い掛けない再会

【これは30代前半のお話】


 ある金曜日の夜のこと──俺は二丁目のとある店で友達と語らっていた。そこは友達の行き付けで、俺には初めての店だった。

 しばらくして賑やかにドアが開き、数人のグループが入って来た。その雰囲気から、どうやらこの店の常連グループだと察せられる。


 カウンター席の人口密度が一気に上がった。俺は「どうする?そろそろ出る?」と友達の耳に囁いたが、友達は「遠慮する事ないよ、オレ達もまだ来たばかりだ」と言う。

 まあ、ここは友達の行き付けの店だ。友達がそう言うのだからあえて俺が気を使う必要もない。


 俺は何気なくその顔ぶれを見回した。見知った顔はひとつもない。 

 俺は気兼ねなく友達との会話を再開させた──が、程なく不自然な視線に気が付いた。


(見られてる……?)


 うん、どうやらそのグループのひとりがチラリチラリと俺を見ている。


(気のせいか?)


 とも思ったが、どうやらそうでもない。向こうは確実に俺を意識している。そのうちチラリではなく、じ~っと俺を見詰めるようになって来た。

 まあ、でもそれはこの二丁目において特殊な出来事ではない。むしろタイプを求め、物色して目線を送り送られは当然の行為だ。


(初対面だよな?それとも、どこかで会った……?)


 これと言って目立つ風貌ではない。取り立ててイケメンでもないし、派手な服装でもない。

 過去にどこかで顔を合わせていても特に印象に残るタイプではないから、もしかしたら俺が忘れているだけかも知れない。


──ただ、その至って平凡な容貌を俺は嫌わない。いや、むしろ意識して見直すと好きなタイプだ。

 太めの眉も、一重だけれど丸く大きな眼も、そして少し厚ぼったい唇も俺の目には可愛く思えた。


 俺は今「彼氏募集中」だ。

 隼人と別れて以来ホントに縁が無くて、つらい片想いやトラブルばかり──心も弱くなっている。

 向こうが目線をくれたなら、それを俺は前向きに受け止めようと思った。


 俺は、彼と目を合わせてニコリと笑って見せた。勿論それは受容の意味を含めた行為である。

 彼は俺の笑顔を受けて、直ぐに確信の表情で席を立った。俺の席に向かって歩いて来る。


「あの……歴野君だよね?」


(え?!)


 俺は驚きのあまり一瞬石化してしまった。

 今ではすっかり本名の「理久」で通っている二丁目界隈ではあるが、名字の「歴野」は殆ど名乗ってはいない。


「はい、歴野ですけど……」

「久し振りです、青木です」

「え、青木さん……ですか?」

「あ、やっぱり憶えていませんでしたか……」


 そう言うと、彼は周りに聞かれないよう、こっそりと俺の耳元に囁いた。

「中3の時に同じクラスだった青木です。青木高志です」

──と言われても、瞬時に俺は彼を思い出す事が出来なかった。


(中3?……えっと、圭と一緒だったあのクラス?)


 瞬時どころか、じっくり思い返しても思い出す事が出来ない。俺は焦った。

「ごめん、あ、済みません。中3って、何年前?もう15年以上も経ってる?本当に俺、忘れっぽくて……」

「ああ、いいですよ。歴野君がオレの事なんか憶えてる筈ないって思ってた。でも今にっこり笑顔を返してくれたから、もしかしてオレに気付いてくれたのかな、って思ってしまった」


 青木高志と名乗るその全く記憶に無い彼は、思い掛けず悲しそうな顔を俺に見せた。

「え、あ、ごめん。あのね、今君に笑顔を送ったのはね、その、つまり、君のことがいいなって思ったから」

「え?」


 どうやら俺は、彼を思い出せない後ろめたさの余り過剰にアピールしてしまった。つまり、俺の方からナンパしたかのような形になってしまった。


「歴野君が、オレなんかの事をいいって?」

「なんか、なんて言うなよ。

青木君?君の顔立ちはもろ俺のタイプだよ」

 彼の表情が崩れた。はにかんだような笑顔を見せる。

 俺はそれを見てホッとした。後ろめたさからついお世辞にも近いナンパをしてしまったのが本当だけど、これも出逢いのひとつなのかも知れない。


(あの、中3の時の同級生?)


 俺の脳裏に、初恋の圭の笑顔がよみがえった。

 あの時の同級生と再会するだなんで、これもひとつの「縁」なのか?

──と思った。



※──────────※



 このお話は抜粋となります。前後に興味が持てましたら本編の方へお越し下さい🧒



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私小説「僕のこの恋は何色?」

~ゲイとして生きる僕の道のり─────────歴野理久



⬇️本編はこちらからどうぞ⬇️



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